買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

今日のコーデ。ソワソワする日はやっぱりネイビー。

春夏はわたしにとって

ミント、水色、青、

そしてネイビーの季節です。

そんな色味の服ばかり

着たくなります。

 

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特にネイビー。

ネイビーといっても

色んな色味があります。

黒に近いもの、

濃紺、紫紺、

青に近いもの。

 

体調はよい。

思い当たる気がかりも、

特にない。

けれど

何だか疲れている、

もしくは

理由もなくソワソワする。

そんな日があります。

 

何でしょうか、

目に見えない不安のかけら、

わたし、これで、

この生活で、いい、よね?!

ふと自問自答してしまうような時など。

 

そういう日、

トップスは自然と

ネイビーを選んでいます。

着ると、とにかく落ち着くのです。

無難な色なら

黒や白もありますが。

 

黒は、気が張って疲れる。 

逆に元気な時じゃないと

黒は選びません。

むしろ、オシャレするぞ!

くらいの気合いが必要。

 

そして白だと

何だか、

ついていけない自分がいる。

いまの私、そんなにクリアになれない。。

表情の淀みが目立ちそうで(−_−;)

余計にソワソワしてしまいます。

 

そんな中、ネイビーは

心に染み入るのです。

ソワソワ、を落ち着かせてくれる

調子の悪い日でも

肌を凛と綺麗に見せてくれます。

 

スカート やパンツは

何色だっていいのです。

多分、自分の目に

すぐ入ってくるのが

トップスだから、ですね。

 

特にデスクワークは

トップスしか目に入らないし、

眼下に広がる色がネイビーだと

すごーく、落ち着きます。

 

最近、それに気づいてから

ヘビロテなのが

今日着てたブラウスです。

 

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去年の春、

ハニーズのセールで

1000円くらいで買いました。

ハニーズ、

ティーン向けブランドで

私が着るのも恐縮なのですが、

OL系の服も何気に豊富で

よく覗いてしまいます。

 

とろみ素材で品よく

無難なデザイン。

余計なことを考えさせない。

このネイビー具合?も

すごくちょうど良いです。

暗すぎず明るすぎず、

やや紫紺を感じさせるネイビー。

 

もう20回以上洗濯していますが、

全然へたりません。

今年も大切に着ようと思います。

1ヶ月ぶりのお買い物。皇居東御苑のお財布買いました。

よーし、お買い物するぞ〜w

本来買い物依存症の私です。

2月に我慢していた分

どっと物欲が押し寄せるかもしれず

ビクビクしています。

 

今後は、

劣化して使えなくなるまで使う、

という覚悟のものだけを買おう。

今のところ、そう思っています。

ひょっとしたら

一目惚れで動けなくなり

衝動的に買い物を

してしまうかもしれませんが。

 

3月最初のお買い物はこちらです。

皇居東御苑限定の長財布。


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お財布は、一昨年から

革のマネークリップを

愛用していたのですが

革が伸びすぎてカード入れが

機能しなくなったので

お財布を買うことにしました。

 

バッグや服については

あんなにこだわりが強いのに

お財布、小物には

全く興味がありません。

小さいバッグでもいいように、

なるべく薄く、小さく、

シンプルなものという希望だけです。

 

皇居東御苑をよく散歩するので、

以前から目をつけていました。

薄い、軽い、シンプル、

そして本革なのに1300円!!

安すぎます!

一年使ってボロボロになったら

また来年、違う色に買い替えるのも

楽しそうです。

 

去年あたりから

ネットで火がついたそうで

このお財布、今、品薄です。

色味は、

赤、ピンク、黄色、緑、青、紫、

それぞれさらに濃淡や

色調の違いが数種類、

ベーシッックカラーに

ホログラム調、と

色鉛筆を並べたみたいに

無数にあるそうですが

お店の方も

何色が入荷するかわからないそうです。

何色と出会えるか。お楽しみ、です。

人気なのは金運にあやかった

ゴールドだそうですが

私が行った時にはありませんでした。

 

私はグレージュ、ピンクベージュ、

ボルドーが好きなのですが

春夏になると

ミント、水色、ラベンダー、ネイビーなどの

色が好きになります。

とうことで青を選びました。

 

中身はいたってシンプル。


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カード類も枚数を

断捨離しているので

カード入れもこれで充分です。

キーケースも

持ち歩きたくないので

強引にお財布につけています。

これ、お財布を落としたら

防犯上、終わりなので

良い子は真似しないでくださいね (^◇^;)

 

そして桜のイヤリングも買いました。


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イッツデモで1400円でした。

白は何にでも合わせやすく

顔が明るく見えます。

 

今までの人生で

アクセサリーを買ったことって

2回くらいしかないのですが

こういうプチプラの

アクセブームが

私の中に来ています!

清楚で可愛らしい。

だけど、このちょいダサな感じw

チープ感、野暮ったい感じが

妙に落ち着きます。

分相応な感じがして (^_^;)

 

こういった季節のモチーフは

2ヶ月前倒しで楽しむのがベスト。

新しい季節を呼び込み、

ことほぐ気持ちで。

桜モチーフなら

1月下旬から3月下旬、

ちょうど、

蕾が膨らみ始めた頃までです。

 

桜が咲き始めてなおつけているのは、無粋。

そもそも自然の桜が

あんなに綺麗なのだから

確実に見劣りするものを

同じ場、同じ時に

つける気にはならないでしょう。

それを考えると、

これ、せっかく買ったけど

あと二週間くらいで

今年は終了です (゚o゚;;

毎年1月になったら

つけようと思います。

 

イヤリング、

ひとつも持っていなかったので

ちょっと集めたい気もしますが

これが呼び水になって

買い物依存が再発しないように

注意しなければいけませんね。

洋服と違って

場所をとらないので

ついつい買ってしまいそうなので。

 

いつかミキモト

パールのネックレス・イヤリングが

欲しいけれど

それまでアクセ関係は

プチプラで楽しみたいです。

 

帝釈天再び!

柴又の駅を降りると

真っ先に目に入りました。


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昭和のかほり。

このパケ目当てで

買って行く方が多いとか。


そして早速、お目当ての帝釈天です。

2月に目の前まで来たのに

入らないで帰ってきた所へ

足を踏み入れます。


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間近で観ると迫力があります。

それでいて、

繊細で緻密で、

細部までとても丁寧な印象。

古い木特有の

何とも言えない心地よい香りです。


渡り廊下を巡る回遊式です。


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途中、休息スペースには

煎茶、ほうじ茶、玄米茶、烏龍茶

それぞれ温冷、計8種、

無料サーバーがあります。

お茶のみの充実っぷりにビックリです。


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お庭は外に出て歩き回るのも

いいのですが、

こうして室内から

家屋の陰影を感じながら眺めるのは

また別格ですね。

京都の額縁庭園を思い出しました。


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こういう天井に映る水の輪。

ずーっと見ていたくなります。


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一通りまわって、でも、

もう少しこの雰囲気の中にいたくて

休息所にふたたび戻り

もう一度お茶をいただきながら

庭園を眺めてから

帝釈天を後にしました。


帰りにはもちろん

寅さんゆかりの地

柴又商店街で

スイーツを!

前回は泣く泣く通り過ぎたのです。


巨大なお餅の塊から

おばちゃんが

ピンポン玉大に引きちぎって

丸めてくれる草餅。

ホカホカ湯気の香りに

誘われたら抗えません。


おばちゃんは、素手です。

衛生観念?

これが、ここのやり方だよ。

そんなかんじ。

私そういうの好きです(笑)

昔から

古書店とラーメン屋は

主人のルールに客が従うものと

相場が決まっていますが

やはり昭和を感じます。


粒あんと黄な粉があり、

粒あんを選びました。

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持ち帰り用は

このようなお餅の上に

一枚ビニールが敷いてあり

その上に餡がべったり

乗っかっています。


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ビニールを剥がすと

あんも剥がれます。

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久しぶりの贅沢な一日でした。


買わない生活で増えた時間、減った時間。

昨日おとといと

1日のアクセス数が通常の5倍、

1ヶ月に1人あるかないかの

読者登録が

1日で10人以上で、

何事かと思い、

わたし何かやらかした!?

と不安になって調べたら

はてなブログ

『おすすめ記事』に載っていたので

再び驚きました。

どんな基準で選ばれるのか不明ですが

お越しくださった方

ありがとうございました。

 

さて

1ヶ月の買わない生活での

大きな変化は

時間の使い方です。

 

基本的に買わないので

買い物関係の時間は無くなります。

絶対にお金を使わないと

決めていれば

ウインドウショッピングも

虚しいだけですし。

 

その分時間が浮きます。

何かを買う場合は

買う、という行動以前にも

何が足りないか、欲しいか

考える時間、

目当てのものを探す時間、

類似品を調べたり

吟味したりする時間、

そして実際に店頭に出向いて

買い物をする時間。

実は結構な時間を使います。

 

これらにかかる時間が

なくなったことで

1ヶ月、正直暇でした。

買い物だけじゃなく

映画鑑賞やDVDレンタルなど

お金のかかる娯楽もできませんので。

 

なので浮いた時間は

部屋の掃除をしたり、

服の断捨離、見直し、

読書や散歩など

思い切り時間を使いました。

それなりに有意義だったと思います。

 

ただし逆に、

買わない生活をすることで

以前よりも時間を使う部分も出てきます。

それは自炊です。

 

自炊、当たり前。

という方、尊敬します。

私は週に2回くらいなら

自炊もいいと思えるのですが

毎日やるとなると

とっても面倒臭い、

仕事から帰ってきて

ゆっくりする時間が減るのが

もったいない、

特に休みの日くらいは

外食したいと思ってしまいます。

 

そして外出先で

お茶すら買えないので

毎日お茶も作るようにしました。

仕事に行く日も、

休日の散歩にも、

お茶を水筒に用意して出かけました。

 

これが地味に辛かったです。

毎日自炊をするということは、

献立を考え、食材を選んで買う時間、

調理する時間、

汚れた食器を洗う時間、

など時間がかかります。

特に、毎日毎日

水筒を洗うことが

とーっても苦痛でした!

 

なんでも買っていた以前に比べると

自炊関連の時間は

倍以上かかるようになりました。

日々、疲れていました。

この上、毎日お弁当を作るなど

正気の沙汰じゃないな。

などと思う自分の性質上、

絶対続かないと思ったので、

社食だけはOKにしたのですが。。

 

こういった一連の面倒

そしてかかる時間を

一気になくしてくれるのが

外食、市販のお惣菜です。

そう思うと、外食やお惣菜が

高いのは当たり前、というか、

むしろ高くないだろう、

と思うのです。

 

美味しいとか

美味しくない以前の問題。

お食事を用意する、

そして後片付けに至るまでの

手間、時間を使うことを

人様にお願いしているわけで、

お店で働いている人は

私の代わりに

自分の時間を使ってくれているのです。

 

その対価が人件費ですが

時間はある意味

お金に変えられない

大切なものだと思うので

その金額で

大切な時間を使ってくれている

その分、

私は自由な時間を得ている、

という有り難さが

改めて身に染みました。

 

さっき自動販売機で

ペットボトルのお茶を買いました。

1ヶ月ぶりです。

とーっても嬉しいですw

たった160円で

飲みたいと思った時すぐに

お茶を出してくれるのです。

買わない生活の最中なら

いちいち家に戻って

お茶を作って

水筒につめて

ということが必要なところ、

瞬時にお茶が出てくる有り難さ。

 

こんな風に

幸せ?

の基準が下がって

日々ありがたいような気になるので(笑)

皆さんも一週間くらい

買わない生活、いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

買わない生活1ヶ月で辛かったこと。

必要最低限の食品(自炊用)

週5回利用する社食

交通費

それ以外はお金を使わない、

というルールで1ヶ月過ごしました。

 

期間中1度ルールを破りました。

友人に誘われて

お台場で期間限定の

パンケーキを食べた時です。

それ以外は

カフェ、レストランも行かず

日用雑貨も買わないようにしました。

 

この1ヶ月で

いちばん辛かったのは

カフェに行けなかったことです。

 

本を読んだり

小説を書いたり

それは家でもできることですが

お気に入りのカフェの

なんとも言えない

落ち着いた雰囲気の中

紅茶とケーキを味わいながら

ゆっくりと本に向かうことは

やはり特別な時間です。

 

それまで何気なく

毎週行っていたカフェ。

なんの変哲もない

日常の中の、小さな贅沢。

その時間があることで

リフレッシュできる。

そんな存在を改めて実感しました。

 

次に辛かったことは美術館や

博物館、社寺仏閣等の

有料スペースに行けなかったことです。

 

交通費の制限がないので

いろんなところに

積極的に出かけたのですが

谷中を散歩した時

竹久夢二

根津美術館に入りたくて

しばらく迷いましたが

買わない生活があけてから

入ろうと決めて

通り過ぎました。

 

あと、10年ぶりくらいに

柴又・帝釈天に行ったのですが

お庭は有料で、

入ることができませんでした。

これもかなーり迷ったのですが

3月以降にもう一度来ようと思いました。

 

ものを買わなくたって

何か楽しいことをしようとすれば

ほとんどの場合は

お金がかかる。

出先でちょっと喉が乾いた時、

自動販売機のお茶だって

お金がないと買えません。

しみじみ思いました。

 

図書館も今までになく

利用させていただきましたが、

めぼしい本は気の遠くなるような

順番待ちです。

待つイライラ、

機を逸するのがもったいない。

本は古本でもいいので

気になったらすぐ手に入れようと思いました。

 

美術館や博物館なども

展示期間が

決まっているものも多いので

その時にちょっとでも気になれば

お金を使って入る価値

があると思いました。

 

まさに、

期間限定の商品を

買う感覚と同じですね。

旅先での体験なども同様で

その時その時を

大切にするという意味で

有意義なお金の使い方だと

思います。

 

3番目、に辛かったのは

お菓子が買えなかったことです(笑)

健康やダイエットを考えても

お菓子は不必要なものですが

今まで1ヶ月も

お菓子を我慢したことがなかったので

かなり辛かったです。

 

逆に、

リフレッシュ欲、

知識・体験欲、食欲、

これ以外については

お金を使わないということは

そんなに大変ではありませんでした。

 

洋服は今まで

散々大変な思いをして

懲りているので

どんなに素敵でも

痩せるまでは買いたくない、

という気持ちが強いです。

 

前、ちらっと書きましたが

今はブランドの既製の

ワンピースよりも、

自分の体型に合った

オーダーワンピースに

興味があります。

 

毎シーズン、

流行に乗せられて買うものの、

似合わないし、

すぐに飽きて

次のシーズンには

もう流行が変わっていて

着る気も起きないような服に

お金を使うよりも、

1着でも自分の体型に

合ったものをオーダーして

何年か大切に着る、

というのに憧れています。

 

そして雑貨や小物は

元々そんなに欲しいと思わない上、

旅先、出先のお土産で

形の残るものは

いつか飽きて

捨てる羽目になるのが

わかっているので

去年から

お店を覗くことも

しなくなりました。

 

この1ヶ月で

何にお金を使えば

自分にとって有意義なのか、

3月にお金を使う優先順位

を考えました。

1、リフレッシュのためのカフェ

2、根津美術館帝釈天に行く

3、リストアップした欲しい本を買う

4、後5キロ痩せたら

  シルクのオーダーワンピースを作る

 

お金を大切に使っていきます!

毎日全力で生きよう。

昔、22歳の頃。

就活をしなかったわたしは

大学を卒業して

設計会社の事務のアルバイトをしていました。

 

この業界特有かもしれないのですが

大きな仕事の締め切りは

みんな泊まり込みで、

でももちろんベッドなどなく、

みんな自分のデスクの下で

ダンボールや新聞紙などを敷いて、

幼虫みたいに丸くなって寝てたり、

歩くと、寝ている誰かの足が

投げ出されていて

踏みそうになったり、

そういう現場でした。

 

そんな感じなので

チーム全体は家族みたいで、

仕事はきつかったけど

すごく楽しかったのです。

特に3歳年上の社員の男性がいて、

親切に仕事を教えてくれました。

 

彼には付き合っている彼女は

いなかったのですが、

隣の部署にとても親しい

社員の女性がいました。

年齢は、私と同じ、22歳。

彼女はぱっちりした目が印象的で、

いつも元気で、

明るく可愛い女の子です。

 

二人は社宅が同じで

公私ともに過ごす時間が長く、

正直、付き合っているのと

ほとんど同じだと思いましたが、

周囲も本人たちも

兄妹の関係だと言いました。

 

私は彼のことが好きだったので

彼女が羨ましかったです。

彼のことを

いつも笑顔にできることも、

付き合ってるか、いないかは

わからないけど、

自然な雰囲気で始終一緒に

いられるという関係も。

 

彼が車を買ったと聞いた時、

ああ、きっとその助手席に

真っ先に乗るのは

彼女なんだろうな、

と思いました。

密かにため息をつきました。

 

それまで、

誰かに告白されて付き合う、

という経験しかなかった私は

自分から、という勇気がなく、

また、彼女という存在の前に

自分が入る余地はないと思い、

結局気持ちを伝えることは

ありませんでした。

長期の海外旅行に行くため、

私は1年ほどで

アルバイトを辞めました。

 

 それから3年ほど経った時に、

当時同じチームだった

他の社員から、

久しぶりに集ろう、と誘われ、

私は懐かしい気持ちで

みんなに会いに行きました。

 

場所は池袋の居酒屋で、

10人ほど集まりました。

彼は元気そうでした。

会うなり、とめどなく

お互いの近況を語り合いました。

彼がトイレに立った時、

私は隣にいた他の男性社員に、

彼女は後から来るんですか?

と聞きました。

 

当時を思い出しても、

彼の隣には必ず彼女がいました。

他の部なのに、

うちのチームの飲み会にも来るほどです。

だから今日も当然

来るはずだと思っていたのです。

 

すると、男性社員は一瞬固まり、

静かに言いました。

彼女、亡くなったから。

お前が辞めてすぐ、

あいつの車の事故で。

あいつも半年入院したよ。

いまやっと立ち直り始めたとこだから。

だから、

あいつにはその話振らないで、と。

 

私がその男性社員以上に

固まったのは

言うまでもありません。

なぜ事前に教えてくれなかったのか、

ということも何も言えず、

何も聞けませんでした。

 

その日は何を食べても

味もしないし、

誰かの話も耳に入ってこないし、

相槌を打つのがやっとで

とにかくショックで

呆然としていました。

 

彼女と親しかったわけじゃないのに、

とても忘れられないくらいに、

今でもショックです。

ある意味、

私の父が亡くなったことよりも

ショックでした。

 

なぜ彼女の死は、

これほど私の心を離さないのか。

彼女が若かったから?

あんなに元気だった子が

突然亡くなる。

言い表せない衝撃で、

私は今でも定期的に

彼女のことを思い出します。

 

当時の彼女の笑顔、

朝早く来て

一人でPCに向かい

エクセルの勉強をしている姿、

珍しく二人だけになった時、

欲しいものがあるから

少しずつだけど

お金を貯めてる、

という話をしてくれたこと。

数少ないことだから、

余計に印象に残っています。

 

今、私は41歳。

もう、20年も経ったのですね。

それでも彼女は

永遠に22歳のままなのです。

私は彼女の倍も生きて、

親子ほども年が離れてしまいました。

 

 今こうしてお茶を飲んでいる私。

ここで、こんな風に、

ああ、おばさんになったなー、

などと呑気なため息を

ついているのが

私ではなく、

彼女であっても、

何ら、おかしくはない。

 

そして22歳で時が止まったのが

私であっても、おかしくはない。

 

みんなが生かされている。

死への距離は、誰もが一定。

 

何が言いたいのか

まとまらなくなりましたが、

とにかく、

毎日全力で生きましょう。

 

エルメスとキタムラ。どちらも大切なわたしのバッグ。

わたしの持っているバッグで

いちばん高価なものは

エルメスのケリーです。

バッグの中で、というより

全ての所持品の中で

いちばん高価かもしれません。

 

10年前は、

エルメスのバッグを

自分が買うなんて、

いや、欲しいと思うことさえ

想像もしていなかったのです。

 

けれど数年前

友人に連れられて行った

エルメス銀座ブティックで

カタログの中のケリーに

心を奪われてしましました。

 

それからエルメスやケリーについて

いろんなことを調べているうちに

もっともクラシカルな

ケリーの原点とも言える

ルージュアッシュの32センチに

出会えたら、と妄想が始まり

それから2年ほど探し続けて

ついに出会うことになりました。

 

そうやって私の元に

来てくれたバッグだから

今後も、おばあちゃんになっても、

使っていくつもりなのですけれど、

今でも自分には

分不相応だな、とも思っています。

 

自分の年収、社会的身分、貯金、

どれを取っても、

どれと比べても

この価格、

そしてエルメスのケリーという格に

自分は似つかわしくない。

背伸びしまくって買ったバッグでした。

 

見ているだけでうっとり

開け閉めするだけで心が躍る。

こういったバッグを持つ時の

独特の緊張感。

持って出かければ、

見る景色すら

変わってしまうくらいの

自分のテンション!

 

特別な気持ちにさせてくれる

このバッグを

私は大切に思っているし、

少しでも似合う自分になりたい、

と思ってはいるのですが

一方で、最近は自分の身の丈に合った

モノ選びの重要性にも目覚めました。

 

例えば、去年のチャーミングセール

(横浜元町独自の歴史あるセールです)

の時に買った

キタムラのバッグ。

 

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はじめは、価格が手頃で

雨の日でも気兼ねなく使える

と思って買いました。

これは一応フォーマル用なのですが

通勤やデニムにも合う優れもので

今、私がケリーと同じくらいの頻度で

使っているバッグです。

 

ケリーとキタムラとでは

持つ時の気分は全く違います。

ケリーは先ほど書いたように

ある種の高揚した特別な時間をくれる。

 

一方、キタムラは

ブランド、品質、価格のバランスが絶妙で

安すぎず、高すぎず。

ハマトラが流行った頃は

元町のお嬢さん、女子大生の定番

だったようですが

今でも幅広い年齢層の方がお持ちです。

 

どんなシーンに持って行っても

恥ずかしくない。

けれど決して出しゃばらない。

それがキタムラの特徴だと思います。

キタムラといえば、

まずこのネイビーですが、

パステルカラーも充実しています。

 

流行り廃りのない

老舗ならではのきちんと感に

軽快でハイカラなデザインと

カラフルな色遊びに

横浜の風を感じさせます。

 

キタムラのバッグを持っていると

なんだかすごく安心するのです。

ハンカチやシャツに

丁寧なアイロンをかけた時のような

とりとめもない日常の中にこそある

充実感、を感じさせてくれます。

 

仕事をして、家事をして、

支払いやメンテナンスも滞りなく

清潔に、堅実に

けれど趣味やたまのご褒美も楽しむ。

そして身の丈に合ったモノ選びをする。

 

私はそういう生活を

目指しているんだ、

一見起伏のない日々こそ

今の私の身の丈に合った

幸せなんだ。

そう思わせてくれるのです。

 

ときめく非日常と

尊い日常と。

どちらも大切にしていきたいです。