寂しくて買う、誰かになりたくて買う、買っている時はすごく楽しい、それは買い物依存症。
前回の続きです。
服を買う人の種類は7種類とその組み合わせだと考えました。
① 文字通り、着るものがなく、必要にかられて買う人
② ウインドウショッピング等、たまたま通りかかって見つけた服を買う人
③ 今持っている服が不満だから服を買う人
④ 発散で、服を買う人
⑤ 寂しくて、服を買う人
⑥ 理想の自分になりたくて、変わりたくて、服を買う人
⑦ とにかく買いたくて、買う時の快感がやめられなくて、買う人
そして、⑤以降からが買い物依存症かな、と考えています。
実は②に属する衝動買いや、④の発散は、一見依存症ぽく見えますね。
だけどそれは違うと思ってます。
衝動買いやストレス発散での買い物っていうのは、多かれ少なかれ、誰にでもあることじゃないでしょうか。
自分が想定してなかった時に、素敵な服を見つけてしまい、衝動買い、
っていうのは全然異常ではないですし、
仕事のストレス発散で、欲しかった服を思い切って買う、というのも異常ではないと思います。
もちろんこれが頻繁なら、お財布的にはきついでしょうけど。
それでもそれは、買い物依存症ではないですね。
こういう人たちは、お財布事情が本当にヤバくなれば、買うのをやめることができるからです。
買い物依存症の人は、大して欲しくなくても、買うことをやめられません。
現金がなければカードを切る、カード支払いの見込みが立たなくても、とりあえずその買い物がしたいから、買ってしまう。
服にしても他のモノにしても、それらを得ることが買い物の目的なのではなく、『買うこと』自体が目的に変化すると、依存症だと言えると思います。
『買うこと』が目的に変化するきっかけは、人それぞれだと思いますが、
私の場合、
⑤ 寂しくて、服を買う
⑥ 理想の自分になりたくて、変わりたくて、服を買う
の二つかなあ、と思います。
以前のブログにも書きましたが、親友Aちゃん(と少なくとも私は思っていた)に絶交され、
Aちゃんと過ごした大学4年間全てが、永遠に叶わない夢のような存在になった。
特に幸せな4年間というわけじゃなかったけど、
全ての思い出はやっぱりAちゃんと繋がっていて、
戻りたいけど戻れない時代、になってしまいました。
大学時代、服を買いに行く時は、いつもAちゃんが隣にいました。
全くタイプの違う二人でしたが、大学2年生の頃には、服のセンスも、ギャグセンも、面白い、やばい、と感じることも、注目する物事も、読んだ小説に対する感想も、驚くほど同じになっていました。
ある時、いつものように、一緒に買い物に行くと、
申し合わせていないのに双子コーデになっていました。
そして店に入って、同じタイミングで同じ服を触り、全く同時に同じ感想を漏らす。
この時はさすがに二人とも顔を見合わせました。
毎日一緒にいると、他人でもこんな風になるんだなあ、と私はぼんやり思っていました。
色んな意味で、彼女以上の友人は、もう自分の人生には現れないだろう、と。
10年以上経った今でもそう思っています。
私は小説創作の学科にいたのですが、そのことについてもAちゃんと切り離せない部分が大きく、以来、小説についても、何かが空っぽになったような脱力感で創作の意欲を失っていました。
寂しくて、勉強や創作も上手くいかない自分が辛い、そんな毎日でした。
今日こそ、図書館に行って創作しよう、そう思って出かけるのに、
ちょっとあの店見てから行こうかな?
大学の〇〇ちゃん(華やかで友人が多い子)が着てたようなワンピースがあれば。
そうすれば、私の創作も人生も挽回できるかな。。。
そうやって結局、丸一日をウィンドウショッピングに費やし、
当時から、太っていて恥ずかしいので試着もせず、多分入らないであろうと思っていても、大学の〇〇ちゃんが着てそうな素敵なワンピースを買っていたわけです。
その時は仲のいい店員さんとトークして楽しい時間を過ごすものの、
帰宅すると、図書館に行かなかった自分、少なくとも今の自分には不要なワンピースを買った自分に自己嫌悪していました。
こういうことを、私10年近く繰り返していたんです。
今は、年をとったせいか、ちょっと落ち着きましたが。
それでも買い物依存を完全に克服したわけではないです。
ただ、依存症を治すのは結構大変なのですが、
買い物をやめる、というのは実は結構簡単だったりします。
一見、矛盾してますよね?
買い物がやめられないからこそ、買い物依存症なんじゃないの?と。
その通りなのですが、
買い物に依存する、ということ自体は、多分工夫で止められる、と言いたいんです。
次回は、ここら辺をお話しできたらいいなと思います!
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