買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

素敵な伯母さま。

先日、従姉妹の結婚式があり

出席したのですが

その時久しぶりに会った

伯母さまがとても素敵だったので

書かせてください。

 

伯母さまは、

新婦の母方の祖父の従姉妹。

なんだか、すごーく、

遠いつながりですね!?

 

祖父や祖母は亡くなっていて

出席していません。

祖父の妹は存命ですが

招待されていません。

それなのに、この伯母さまは

招待されているのです。

 

さらに言うと、

伯母さまは、実はうちの家系とは

血の繋がり自体はない方です。

現在78歳ですが

生まれてすぐに身元不明の孤児となり

私の祖父の叔父に引き取られ

(当時は孤児を養子にすることがよくあったそうです)

祖父と伯母さまは従姉妹同士として

一緒に育ってきたそうです。

 

伯母さまは、

小さい頃から賢くて、朗らかで

祖父は自分の実の妹以上に

可愛がったそうで

嫁に来た祖母ともとても気が合って

私の父も新婦の母も

よくなついていて

家族ぐるみで付き合っていたそうです。

 

奨学金で大学に進学し

公務員となって

福祉系の仕事を勤め上げた後

現在は、独立したお子さんとは

住まいを別にし、

趣味で集めていた蔵書を

図書館に寄贈して断捨離し

広くなった家で

悠々自適に暮らしてるのです。

 

そんな話だけは聞いて知っていたのですが

伯母さまが式場に現れた時

キリッとした白髪のショートカットに

カーキ色から深い紫への

グラデーションが美しい

すぐにそれとわかる

シルクの静かなツヤを湛えた

何とも言えない優雅なシルエットの

ワンピースをお召しで、

それがあまりにも素敵で

私はあまり親しくもないのに思わず

『とっても綺麗な色合いとドレープ、素敵ですね』

と声をかけました。

無類の服好きとしては

感情が抑えられなかったのです(笑)

 

すると

『あらほんと?

若い人に褒めてもらえて嬉しいわ。

これはもともと、

お友達からお土産で頂いたスカーフなのよ。

それを、別のお友達がこんな風に

仕立ててくれたの。

持つべきものは、

友達ねえ。』

と、茶目っ気たっぷりに笑って教えてくれました。

 

こんなことを言っては

主役の従姉妹に失礼なのだけれど

今回のお式で

いちばん印象に残ったことは

伯母さまの衣装と

その立ち居振る舞いです。

 

披露宴での親戚との会話、

大勢の知らない方々との挨拶と会話、

伯母さまは誰に対しても

とてもにこやかで

饒舌なのに知的で

でも堅苦しくなく、

会話の返し、冗談が洒落ている!

 

その後、

同じく出席していた母に

『あの伯母さまは、

話には聞いていたけど

とても頭がいいのが、

実際会って話すとよくわかるね〜』

と私が言うと、頷いて

『お勉強が優秀なだけじゃなくてね。

決して人を不快にさせないのよね。』

と言い、

私は、そう、それそれ!!

と思わず手を叩いて同調してしまいました。

 

人を不快にさせないで交流する。

それがいかに難しいことか。

和して同ぜず、

とう言葉がぴったりくる方です。

自分の信念や意思はきちんと持ちつつも

相手にそれを押し付けない

相手の話をよく聞く

気持ちを汲み取って会話する

場の空気を読みつつ

ユーモアを忘れない

そういうことができる人は

人にも縁にもチャンスにも

恵まれます。

 

遠縁だろうと

血が繋がってなかろうと

だからみんな

彼女のことを慕うんだな、

私もあんなおばあちゃんになりたいな

素直にそう思いました。