買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

4年前に賞味期限が切れた砂糖。長崎の砂糖料理。

買わない生活1日目。

とりあえず今持っている食品は何か

把握しようと

シンク下の奥にしまっていた

乾物を出しました。

パスタや五島うどん

あることはわかっていたのですが、

そのさらに後ろ、

もうずっと使っていない

ケーキ型の後ろに隠れるように、

未使用の砂糖が出てきました。。

 

10年くらい前、

私はケーキを焼くことに

はまっていました。

スポンジケーキ

パウンドケーキ、

ガトーショコラなど

少しでもお店に近づきたくて

器具にこだわって

浅草・合羽橋まで

焼き型を買いに行ったり。

 

浅草橋で

業務用のOPP袋を買って

パッケージするのが好きで、

フィナンシェも焼いていました。

その後いろいろ忙しくなって

ここ数年はすっかり

お菓子を焼かなくなりました。

 

だから、シンク下の

ケーキ型もずっと触ることがなく

その裏に買い置きしていた砂糖がある、

ということもすっかり忘れていました。

この砂糖、使えるのかな。。

普段ならそんなこと考えずに捨てるのですが

今、買わないチャレンジをしているので

ちょっと考えました。

 

私の中のルールでは

必要最低限の食品は

購入OKとしているので

砂糖などは買っていいのですが

なるべくなら、買いたくない、

と思っています。

それにこの砂糖は

製菓用の粒子の細かい高級品で

普通の砂糖の数倍の値段だっため

なおさら捨てるのがもったいなかった

というのもあります。

 

早速ネットで調べると、

砂糖は開封後でも

保管状態が良ければ

10年くらい持つようでした。

これは未開封だし、

見たところ変色も

変性もしていないので

使用することにしました。

 

そして買わない生活は

当然、自炊が増えます。

面倒臭いときなど、

今までは会社帰りに

スーパーでお惣菜だけ買って食べる、

ひどい時は

コンビニでお菓子を買う、

みたいなことをしていたのですが、

今は買わない生活なので

それができません。

 

それで件の砂糖を使用して

作ったのが、

浦上そぼろ、です。

これは長崎市の郷土料理?

小学生の頃、

よく給食で出ていたのを

ふと思い出したのです。

 

浦上そぼろは、

ごぼう、人参、豚こま切れ、

糸こんにゃく、さつま揚げ、

もやしをごま油で炒め、

砂糖、みりん、醤油で煮たものです。

作り方を具体的に

習ったわけじゃないので

味の記憶をたよりに、

という適当な料理だったのですが、

美味しくできました。

 

なぜこれを作ったかというと、

いろいろな野菜と肉が入っている

から一品でいいかな、

と思ったからです(笑)

本当は青い野菜も

あればいいんでしょうけれど、

いろいろ頑張ると挫折するので、

とりあえず、今日はこれだけです。

 

長崎の料理は全体的に甘い味付けです。

だから砂糖を大量に消費します。

ちゃんぽん、皿うどん

チャーハン、唐揚げ、煮物、

コロッケ、ゴマ豆腐、

全部、ものすごく甘いです。

浦上そぼろも、砂糖で煮る、

くらいの勢いです。

醤油にも砂糖が入っているくらいです。

 

甘い味付けの煮物が苦手な方には

まず無理な料理ですし、

体にも悪いかもしれません。(笑)

私は逆に、東京の塩辛い味付けが苦手です。

塩分や醤油は少量しか使いません。

 

その昔の鎖国時代、

長崎だけが港を開いていた時、

長崎からシュガーロードと言われる

街道を運ばれて各地に渡った砂糖は

大変貴重で庶民には手の届かないものでした。

その貴重な砂糖が、

長崎には潤沢だったので

全体的にお料理が甘くなり、

富の象徴として

砂糖をふんだんに使った料理が

おもてなしだったようです。

 

甘いのが普通の長崎の料理。

甘みが足りない時、

「あら、砂糖屋さんが遠かったとね」

「砂糖船がまだ来とらんとね」

と言っていたそうです。

4年前の砂糖、大切に使おうと思います。