買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

中古で買っていいものと、ダメなもの。その2

⚠️ 長文です!

真珠に全く興味のない方は

スルーしてください m(_ _)m

 

もうお分かりですね(笑)

中古で買ってはいけないもの、

それは真珠です。

 

なぜこの記事を

書くことにしたのかというと、

先日、ミキモト

アコヤ真珠のネックレスを

中古でかなり安く

購入できた、と

喜んでおられた職場の方が、

後日、『三回つけただけでダメになった』

とがっかりしていたからです。

 なぜこんなことが起こるのか。

 

アコヤ真珠、

憧れですが、高いですよね。

だから中古を検討するのも

わかります。

私もアコヤ真珠のネックレスが

欲しいので

去年から色々調べました。

 

その中で知ったことを

まとめてみました。

中古のアコヤ真珠ネックレスを

買おうとされている方が

いらしたら

ぜひ読んでいただきたいです。

 

1、真珠は劣化するもの

 

ダイヤモンドやその他貴石は無機物なので

その品質は

半永久的なものです。

しかし、真珠は有機物です。

なので、確実に劣化します。

 

劣化した真珠は

磨いたからといって

元の輝きを

取り戻すことはありません。

洗浄液につけたら

元通りきれいになる

というものでもありません。

ここが、ダイヤモンドなどと

と大きく異なる点です。

 

2、中古は保管状況がわからない

 

真珠は、保管状況によっても

コンディションが左右されます。

保管状況が良ければ

100年でも持ちます。

博物館などに展示されている

大昔の真珠が綺麗なのは、

このためです。

 

人の手に触れず、

気温、室温、湿度など

適切に管理されているから

劣化しづらいのです。

宝飾品として使用される

真珠とは、環境が違います。

 

それでも

夏場にはつけない

使う都度、

丁寧に専用クロスで磨く、

年に一度糸替えをし、

数年に一度の

専門クリーニングに出し、

普段は風通しの良い

冷暗所で

他のものとは

触れないように

保管する。

ここまでされている方なら

50年経っても

コンディションは良いと思います。

 

しかしほとんどの方は

そこまでのお手入れは

していないでしょう。

真珠を滅多に使用しないため

引き出しに入れっぱなし、

ということも多いのでは

ないでしょうか。

 

使用後は

汚れていないように

見えても、

汗や皮脂、化粧品などの

化学物質が付着しています。

 

それをそのまま

ジュエリーボックスに

しまい込み、

冠婚葬祭に使おうと

久しぶりに取り出すと

白っぽくなっている、

変色している、

艶がなくなっている、

などということに

なりがちです。

 

中古品は

当然ながら以前の持ち主が

使っていたものです。

その方が、

どのように使用して

どのように保管していたのか?

それはわからないことです。

蓄積した汚れは

品質に確実に影響していますので

注意が必要です。

 

3、真珠の品質判断は、素人には難しい

 

変色やツヤのなさなど、

目に見える劣化だけでなく、

実は真珠のコンディションは

その見た目だけで

素人が見極められない部分があります。

 

例えば中古で

綺麗に見える真珠を購入。

数回使用しただけで、

ボロボロになる、

ということがあります。

 

これは

悪い保管状況、

経年劣化により

或る日突然

真珠層(表面の美しい部分)

が剥がれ、

真珠核(真珠の元となる丸い玉)

がむき出しになる状態です。

こうなると、

たとえミキモトでも

修復はできません。

 

4、真珠の値段は分かりやすい

 

逆に、素人にもわかりやすいのは

真珠の値段です。

高ければ、良い真珠。

安ければ、それなりの真珠です。

 

ミキモトやタサキなど

一流ジュエラーは

ブランド料が

乗っているでしょうが、

扱われているのは

流通する真珠の上位1割です。

 

良い真珠、の

ほとんど全てを

ミキモト

養殖業者から

買い付けていくそうです。

 

一方、タサキは

100%自社養殖場

採れたものだけを扱い、

自社の基準に満たないものは

市場に流すそうです。

 

こうして残った真珠を

その他大半の専門店で

扱うことになります。

 

また、このような大手は

真珠ネックレスの命

とも言える、連相組み

(個々の真珠の並び、組み合わせ)

の技術に長けています。

 

真珠は一つとして

同じものは存在しません。

そんな中、テリ、色味、

大きさなどをできるだけ揃え、

それぞれがいちばん

美しく見える並びに

組んでいくのです。

 

全く同じ珠を扱ったとして、

連相が違えば、

それは全く別のネックレス、

と言われるほど

連相の良し悪しが

その仕上がりに影響します。

 

ネックレスにする工程で

いちばん重要な部分です。

まさしく職人技です。

 

この連相組みが

うまくないネックレスは

ちぐはぐな印象を受け、

その美しさを発揮できません。。

単にブランドだから高い、

というわけでもないのです。

 

ミキモト

アコヤ真珠のネックレスは

最低でも30万ほどします。

ミキモトなら

中古とはいえ、数万円、

決して安くはない

買い物なのに、

ボロボロになってしまったら

悲しいですね。

 

中古でかなり安い、

と言うことは

裏を返せば、

品質、コンディションも

それなり、と

値付けの時点で

判断されている、

ということです。

 

これが例えば、

ブランド中古バッグでしたら

流行が値段にかなり影響するので

安いから品質が悪い、

高いから品質がいい、

などとは

一概には言えませんが。

 

真珠のネックレスは

いつの時代も、

どのブランドも

デザインに差異がありません。

何の変哲もない

一連の輪っかですので

流行り廃りで

値段が左右されません。

それは純粋に、

品質、コンディション

を反映したお値段です。

 

職場の方は、

見た目にも

多少の変色があると

わかった上で

購入されたのですが、

見た目にわからない場合でも

上記のような

リスクがあるのですから

言わずもがな、です。

事前に伺っていれば

お話できたのですが。。

  

5、それでも真珠が欲しい!

 

もし、真珠が欲しい、

でも何十万も出せない、

という場合は、

百貨店などに入っている

ノーブランドの専門店か、

実績のある通販の専門店で

新品を購入されることを

おすすめします。

 

真珠そのものの

ランクとしては

一流ジュエラーと同じ、

というわけにいかないと

思いますが、

新品特有のテリがありますし、

きちんとお手入れしていれば

突然真珠層が剥がれる

トラブルもないと思います。

もしそうなったら

購入店に相談し、

何らかの保証が受けられるはずです。

 

そしてもう一つの

選択として

アコヤ真珠に拘らず、

淡水真珠を

検討するのも

良いと思います。

 

アコヤ真珠に比べ、

淡水真珠は

非常にお手頃価格です。

3万円もあれば

大玉で美しい

淡水真珠のネックレスが

購入できます。

このお値段なら、

一年頑張った自分へのご褒美(笑)

としても素敵ですね。

 

淡水真珠が安い理由は、

アコヤ真珠よりも

多く、しかも比較的大きな珠が

採れやすいからです。

 

アコヤ真珠は

貝自体が小さく

大きな珠が取れづらい上、

一つの貝に一つの珠しか採れません。

 

一方、淡水真珠は

貝自体が大きく、

大きな珠を作ることが

可能ですし、

一つの貝で

30個近くの珠が採れます。

  

なので

アコヤ真珠が本物で

品質も良く、

淡水真珠は偽物で

品質が劣る、

と言うわけではありません。

貝の品種、性質の違いです。

 

また、

それぞれの真珠の見た目も

アコヤは奥行きを感じるようなテリ、

淡水は軽やかで優しいテリ、

と個性が違います。

これも好みの問題で、

どちらが良くて

どちらが悪い、

と言うものでもありません。

 

何れにしても、

納得した

自分の真珠に、出会えたら嬉しいですね。