買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

フリマアプリ、ヤフオクが普及していない頃の物の処分の思い出。

大学を卒業して

一年近くフリーターをし、

一ヶ月のポルトガル放浪から

帰国した時、

さあ、どうしたらいいだろう、と。。

 

貯金もない、

人生設計無計画、

すべて思いつきの私は

とりあえず実家の長崎に

帰ることにしました。

 

東京・新宿区からの引越しです。

引越し業者は高すぎるから

使いたくない。

全部、ゆうパックで送れないかな?

と思った時、

まずはできるだけ

荷物を減らそうと

持ち物の取捨選択が始まりました。

 

冷蔵庫、電子レンジ、

電気釜、掃除機、テレビetc

そいういった生活家電.

そして服。

この時、

まだ買い物依存症ではなかったので

全てで80着くらい

だったと思いますが、

処分すると決めた服は

段ボール3箱分になりました。

 

家電『無料。ただし取りに来れる方限定』

服『無料。ただし着払い限定』

この条件で

欲しい人を募り、

全てお譲りできました。

 

当時、私はPCも携帯も

持っていませんでした。

当然、ネット環境もありません。

今のようにPC一人一台が当たり前、

という時代ではありませんでした。

ヤフオクもまだなかった時代です。 

 

どうやって欲しい人を募ったか?

ですが、

PCを持っていた大学の後輩が

ネットの掲示板に

上記の条件を乗せてくれて、

やりとりも全部、

彼が引き受けてくれました。

今思うと、

かなり手間がかかったはずなので

大変ありがたい話です。

 

服は、3箱の段ボールそれぞれに

20着ほど入れました。

箱はそれぞれ、A,B,Cとして

中身については

一つ一つ写真を載せる訳ではなく、

パフスリーブワンピース

(デニム地、ネイビー、M)

のように、

その服の特長を書いて

ひたすら羅列したリストを

載せただけです。

 

だから譲られる方も、

箱が到着して

開けてみて初めて

はっきりとした中身が

わかるという、

かなりざっくりした

思い切った方法でした。

 

思ったのと違う、ということも

大いにあるため、

商品代金は不要としました。

ノークレームでスムーズに

処分したかったのです(笑)

 

まだネット人口が

少なかったにも関わらず、

お譲り先はすぐに決まりました。

服については、

一日で20人ほど応募があり、

即締め切りました。

ネットってすごい、

そう思った瞬間です。

 

面白いと思ったのは、

ある一つの箱だけに

とても人気が集中したことです。

こちらとしては

どれも大体同じ枚数、

同じようなアイテム構成で

作ったつもりだったのですが。

それぞれ好みがあると言っても

みんな同じものを

いいと感じるんだな、

と思いました。

 

そして応募してくださった方の中には

男性もいらっしゃいました。

ちょっと疑問に思ったので

ご自分で着用するのですか?

という質問をしたところ、

『高校生の娘がいますので、

娘にあげたいと思っています。

決して変な目的ではありません』

という回答がありました。

この男性は二番手で

応募してこられました。

 

変な目的!?

思ってもないお返事で

ちょっと笑ってしまいました。

先着順でお譲り先を

決定することにしていたので

この男性にもお譲りしました。

 

『高校生の娘ー』っていうのが

本当かどうかはわかりませんが。

別に私としては、

女装趣味の男性が

ご自身用に着用されていても

一向に構わないので(笑)

 

家電については、

一週間以内に全て

お譲り先が決まりました。

テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、

炊飯器、の4つは、

今年大学に入って

一人暮らしを始めるという

神奈川から来られた

男性にお譲りしました。

 

お父さんと二人で、

トラックで来られ、

全部タダ、というのが

申し訳ないので、

とお菓子とハッサクを下さいました。

 

こちらとしては、

来ていただいて、

タダで搬出していただいたことで

十分ありがたかったですし、

神奈川から来られた

ガソリン代もあるのに、

と、逆に恐縮でしたが

ありがたくいただきました。

 

思い出しながら、今

ちょっとほっこりしてしまいました。

 

私が使わなくなったものでも、

他の誰かがこうやって

必要としてくれる。

そのことがとても

嬉しかったのを覚えています。