買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

買い物依存症のきっかけ 2 友人への依存

前回の続きです。

 

Aちゃんとの出会いは

大学入学後の

サークルの新歓でした。

声をかけられ

居酒屋に

連れてこられた

新入生の中で

隣の席になり、

少し話しただけで

すぐに仲良くなりました。

 

彼女は関東の地方から、

私は九州から出てきて

それぞれ

一人暮らしを

始めたばかりでした。

 

Aちゃんの

アパートが

大学の近く

だったのもあり、

私はいつの間にか

そこに

入り浸るようになりました。

 

サークルの話や、

かっこいいと思った人の話、

お互いのクラスの話、

欲しい服の話、

ダイエット、コスメの話。

とにかく

話題は尽きませんでした。

 

一限、二限から

ブッチし、

カラオケに行き、

夕方には

Aちゃんの部屋で

一緒に料理をし、

夜には

ダウンタウン

番組を見て笑い転げ、

寝る前に銭湯に行く。

そんな日々でした。

 

当時、

女子大生には

コンサバファッションが

流行っていました。

私たちが

”4誌”と呼んでいた

女性誌の発売日には、

AちゃんがJJとViViを、

私がCanCamとRayを

言われなくても買い、

Aちゃんの部屋に

集まって

ファッション会議を

開きます。

 

じっくり雑誌を

見ながら、

この格好、モテそう。

でもこっちの方が

オシャレ。

でも難易度高そう。

などなど

あーでもない

こーでもない、と

話し合い、

欲しいものリスト、

を作ります。

 

そしてそれを元に

毎週のように

当時の私たちの定番、

高田馬場

BIGBOXや

池袋パルコ、

サンシャインに

繰り出しました。

 

お金のない

私たちは

スズタン、

インディオ

などの安い店で

”4誌”に

載っているような

流行の服に

似た服はないか、と

探しまくり、

少しでもお洒落をしたいと

四苦八苦していました。

 

買おうか

迷っていると、

お互いの

ワードローブを

完全に把握

しているので

 

『このワンピースは

あのネイビーの

花柄のに

似てるから

やめれば?』

 

『このスカートは

先週買った

水色のカットソーと

合わせると

絶対可愛いって。』

 

などと助言し合います。

 

買い物の帰りは

必ずデニーズに

行きました。

今日の戦利品、

として

お互い買ったものを

テーブルに広げ、

コーディネートや

着ていく

シチュエーションなど

妄想話で

盛り上がります。

迷惑な女子大生でした(^_^;)

 

でもその時間

そんな日々が、

とにかく楽しかった。

 

今考えても

これ以上

楽しかった日々は

未だにないくらいです。

こうして

書いているだけで

目の前に

キラキラした日々が

降りてきて、

体が熱くなるくらいに。

 

一緒に過ごす時間が

増えるにつれ、

全てについて、

Aちゃんと

私の感覚は

非常に似てきました。

 

サークルで

誰かの話の途中、

同じ部分で

ふたりだけが笑い、

そして

同じことを

話し出す。

そのタイミングも、一緒。

 

ショッピングで

お店に入るなり、

同じ商品を手に取り

休憩でカフェに入ると、

さっきね。。

と、店で気になったけど

言えなかったことなど

話す内容も、一緒。

 

半年近く経つと

話さなくても

お互い何を言いたいか

大体わかるように

なりました。

 

サークルでも

みんなの前では

言えないけど、

ということを

目と目で会話し、

微笑み合うことで

確認するように

なりました。

 

『あたしたち、

すごいよね。

双子以上じゃない?』

 

今考えれば

同じ本、

雑誌を読み、

同じお笑いを見て、

同じ流行に乗り、

同じことを

話し合う、

そんな

密着した日々が

続けば、

誰だって

相手のことが

手に取るようにわかる、

それは時間の問題、

だとは思います。

 

しかし

その異常な関係性に

私は酔っていました。

説明しなくても、

言葉を使わなくても、

わかってくれる

人がいる、と。

 

それは

当時の私には

恋愛よりも

重要な

関係でした。

 

前回書いた、

裏切りの後も、

Aちゃんは私を誘い、

私もAちゃんを

受け入れました。

 

彼女は確かに

裏切ったかもしれない。

けれど

それまでに培った

感覚のシンクロは

本物だし、

裏切りとは

切り離して

考えなければいけない

大切なもの。

 

私のことを

正しく理解、

できるのは

Aちゃんだけ。

Aちゃんにとっても

私しかいないはず。

私はそう、

信じ込んでいました。

 

他の人では

物足りなかった。

  

実際、

大学4年間のうちに

何人かの男性と

付き合うことが

ありましたが、

すべて自然消滅か、

相手から

切り出されて

別れました。

AちゃんAちゃん、って

Aちゃんばっかりだね、と。

 

友達、いらない。

彼氏も、いらない。

むしろ、

Aちゃん以外の

人間とは

会話するのも

面倒臭い。

そう思っていました。

 

そんな大学生活は、

まさに

彼女と過ごした歴史でも

ありました。

 

しかしそんな関係も

ある日突然

終わりを迎えます。

 

次回に続きます。