買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

100円のパンを食べて貯金していた頃。

先日セブンイレブン

久しぶりに行き

何気なく

パンのコーナーを

見たら

懐かしいパンが

目に入って

思わず感情が

こみ上げてきました。

 

パンコーナーで

涙目の中年、

はたから見たら

何事かと(笑)

 

20年前。

私は大学を卒業し

親からの

支援もなくなり

安いアパートに

引っ越すことに

しました。

 

不動産屋の

お兄さんには

あなたみたいな

女の子が

住むような

物件ではないよ?

と念押しされながらも

内見させてもらいました。

 

築35年で

風呂なし。

とはいえ

新宿区で

駅近で、

二階の角部屋で

39000円なら

上等、と即決しました。

 

昭和初期を感じる内装

鍵は差し込み式の

古い木枠窓。

天井タンクの紐を

引っ張る方式の

和式トイレ。

言いようによっては

昭和レトロで

可愛い!

そう思いました。

 

就職もしていない、

お金もない、

けれど大学4年間

狭い世界に

閉じこもって

どこにも

旅行に行かなかった。

 

後悔していた私は

今からでも遅くない、

とフリーターをしながら

旅行のための

お金を貯め始めました。

 

修学旅行しか

行ったことのない

私でしたが

どうせ行くなら、

海外、それも

フリーターだからこそ、

正社員では無理な

1か月の長期!

そう目標を決めました。

 

家では完全に自炊、

主に野菜の味噌汁と

ご飯と、卵の

質素な食事です。

 

毎日、家から

徒歩1分にある

便利な銭湯に行くのが

日々の楽しみでした。

 

部屋には、

テレビがなく

ラジオだけです。

今は定番となった

”桜ソング”の

火付け役、

川本真琴

『桜』が

FMから

流れていました。。

 

会社には

冷蔵庫がないため

おにぎりを

持っていくのが

不安で、

お昼には

パンを買っていました。

 

お昼に

使っていいのは

100円だけ。

そう決めて。

 

当時

セブンイレブン

ベーコン、チーズ、

マヨネーズの乗った

のカロリーのすごそうな

パンがありました。

 

私はいつも

それを選びました。

理由は、

とても大きいからです(笑)

 

お弁当を買ったり

ドトールに行ったり

定食屋さんに入ったり

という他の

社員を尻目に

私はこのパン一つ。

 

一つで

お腹いっぱいに

しようと思うと

やはり大きさが

重要です。

味もこってりしている

このパンは

うってつけでした。

 

質よりも量。

それでも

ふわふわしっとりの

甘い生地に

チーズとベーコンが

よく合って

すごく美味しいと

毎日思っていたので

あまり我慢という

感覚はなかったのかも

しれません。

 

多分、半年くらい

そういう生活を

したけれど

欲しいものが

買えない、とか

食べたいものが

食べられない、

など辛かった

という記憶は

不思議と

ありません。

 

やりたいことが

 あったから、

その過程も

ゲーム感覚で

楽しかったのでしょう。

 

通帳を見るたびに

毎日質素に

暮らすことが

一歩ずつ目標に

近づいていく

実感がありました。

 

旅行のために

目標は20万でしたが

どうしても待てなくて

18万貯まった時点で

アルバイトを辞め

一ヶ月の

ポルトガル旅行に

行きました。

 

お世話になったパン。

当時と同じパンが

まだあったことに

驚きました。

 

20年前と

全く同じパンが

今もコンビニで

売られているのは

かなりの

ロングセラーだと

思います。

 

調べると

このパンは

何度か販売中止になって

その度にリニューアルを

繰り返して

復活しているようです。

 

パンを見た途端、

目標のために

必要最低限の

出費で

生活できた、

という経験が

自分にも

あったんだな、

と急に思い出して、

 

お金がなくても

充実していた

自分を思い出して、

とても悲しく

なってしまいました。

 

私は42歳。

でも常に、

今の私が

いちばん若い。

 

年を言い訳にせず

まず行動。

やめたらそれで

ゲームオーバー。

だから

諦めずに頑張ります。