買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

秋を楽しむ。

好きな季節は?

と聞かれたら

まず迷わず、真夏。

そして、

やっぱり秋が

好きです。

 

秋は

特に読書をしたくなるし、

小説を書きたくなる。

そして普段

あまりそのような

習慣がない私でも

夜ゆっくりと

音楽を聴きたくなる、

そんな季節です。

 

でも、

秋は、一瞬ですね。

他の季節に比べて、

とても短く感じます。

だから、

思う存分味わいたい!

 

秋のムードを

盛り上げてくれるのは

何と言っても

お店のショーウィンドウ。

 

ハロウィンの

黒、オレンジ、パープル。

そして

グレージュやキャメル

ボルドー

洋服や小物が

本領発揮とばかり

店先に並びます。

私の大好きな色味です。

 

もう少しすれば、

落ち葉やどんぐりなどの

自然の美しさ。

 

特別なアウトドアに

行かなくても

例えば

皇居のお膝元、

北の丸公園など

都会のど真ん中でも

素晴らしい紅葉を

見ることができます。

 

そして私が

大好きなカフェ。

秋はカフェの季節、

と私は思います。

 

外の空気の

適度な冷たさと、

店内の暖かな照明。

紅茶の香りに

気持ちがホッとして

ゆっくり、

穏やかな気持ちで

いろんなことを

考えるとができます。

 

それから、

自宅にて、

夜のひととき。

 

特にクラシックや

ジャズなどの

ジャンルは

秋に聴くと

テンションが上がります。

 

私が20年近く前から

秋になると

必ず聴いているのが

アルゼンチンタンゴです。

 

それも、

一つのCDだけを

毎年リピートしています。

小松亮太さんの

デビューアルバム、

ブエノスアイレスの夏』です。

 

 

ブエノスアイレスの夏

ブエノスアイレスの夏

 

 

アルゼンチンタンゴ

十数年前に

一度、流行したことがあります。

 

ヨーヨーマの

リベルタンゴ

ドラマやCMで

流れたり、

お店でBGMに

なっていることも

ありました。

 

私のアルゼンチンタンゴとの

出会いは、

それよりも少し前、

大学の後輩の家に

遊びに行った時です。

 

その彼の部屋に

かかっていたのが

ブエノスアイレスの夏』

でした。

 

それまで

聞いたこともないような

情熱的で躍動感溢れる、

バンドネオンのリズム。

転じて

抒情的でどこか物憂げな

ノスタルジックな音色。

 

緩急溢れる演奏と

エキゾチックな旋律に

一気に引き込まれ、

後輩に

タイトルと

アーティストを

教えてもらって

今は無き

高田馬場のムトウ、

クラシック館

に買いに走りました。

ちなみに

村上春樹

『ポートレイト・イン・ジャス』

を買ったのも、

このムトウでした。

 

ブエノスアイレスの夏』には

ブエノスアイレスの冬』

という曲も

収録されています。

 

私は

『92丁目通り』

『デリカシモ』

が特に好きで、

それはなぜか、

美しい色とりどりの

落ち葉が

敷き詰められた

秋、を感じるからです。

 

黄金色の銀杏並木の

キャンパスにある

木製のベンチに座って

講義の合間に

稲垣足穂全集を

読んでいた

大学時代の

自分を思い出します。

 

あの時の友達、

先輩、後輩、

今でも

付き合いがある人は

一人か二人です。

 

他の人は

みんな何をしているか

わかりません。

 

けれど

その時その時の

出会いで

得たもの、

教えてもらったこと、

そういうものは

まだ私の中に

息づいている。

 

この曲も、

後輩と出会わなければ

知りえなかった。

秋になり、

CDを取り出すたび

そんなことを思います。