買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

どうしても捨てられない魔のノート

お久しぶりです。

実は昨日まで

長崎の実家に

帰省していました。

 

その際、母に、

もう身軽になりたいから

置いてある持ち物を

なるべく

捨てて欲しいと

言われたので

断捨離しました。

 

段ボール3箱分。

ランドセル、

シルバニア

リカちゃんハウス

習字道具、笛、

ピアニカ、

意味不明の工作

集めていた

ビーズ、消しゴム、

シールなど。

卒業証書も

ぜーんぶ

捨てました。

 

なんで

とっておいたんだろう(^_^;)

 

しかし

それでも

残したもの。

高校の時の

数学の演習ノート。

 

なぜそんなものを?

普通は真っ先に

捨てても良さそう。

みなさん疑問に

思うことでしょう。

 

そもそも

演習ノートとは。

 

当時の数学科の

先生方が

独自に作った教材で、

この高校では

それが「すべて」

と言っても

過言ではない

シロモノ。

 

一応、県指定の

教科書は

買わされるのですが、

授業では使いません。

だから、

誰も学校に持ってきません。

私も1ページも開かず、

新品同様のまま捨てました。

 

当時のこの高校に

通っていた人なら

共感していただけると

思うのですが(^_^;)

とにかく

数学漬けの毎日でした。

 

朝補習、授業、夜補習、

とにかく

やることは数学。

理系、文系、

関係なく、です。

大学受験科目に

数学がなくても、です。

 

よく授業中に

内職をする、

というと

友達と手紙を

やりとりしたり

漫画を描いたり、

ということを

さしますが、

 

私たちの場合は

数学の演習ノートを

解くのです。

数学以外の

授業の時に。。

 

 

数1•2、微積

確率・統計

など分野ごとに

常時3〜4冊あり、

対外模試が

近づけば

対策用の

演習ノートも

追加されます。

 

自宅では

それらを

同時並行で解き、

翌日は、

職員室前にある

回答集で

答え合わせを

自分でする、

 

というところまで

数学の授業の前の

下準備、

とされていたため、

全く時間が

足りないのです。

 

他教科の先生も

数学だけは

特別視しているため

内職が見つかっても

数学やってるのか〜

みたいな。

 

若干同情の目で

見られているためw

怒られることは

ありません。

 

この高校の生徒は

常時、ポケットに

のりとカッターが

必ず入っています。

 

演習ノートの

問題を切り張り、

さらに独自の

自分のノートを

作成して

毎日提出

するためです。

 

バスの待ち時間、

他教科の内職時間

あらゆる隙間時間に

さっと取り出して

いつでも

作業に入れるように、です。

 

夏休みは

3日くらいしか

ありません。

冬休み、春休み、

ありません。

全て数学合宿です。

 

当然のように

合宿用の演習ノートが

加わります。

5冊くらい

同時にやっていたのかな?

(^_^;)

もう

本人たちも

何が何だか

わからない状態です。

 

蒸し暑い体育館に

こもり、

『今日の最高は、明日の最低。

などと書かれた

垂れ幕を背に、

一斉に机に向かう、

異様な光景w

 

塾や予備校に

行っている人は

いませんでした。

行く時間が、ないのです。

 

3年間、授業は

体調が悪くても

休めませんし、

誰も休みません。

1日休めば

数学に

ついていけなくなるから。

怖いからです。

 

実際、私は高校3年間で

1日しか休んでいません。

しかもその1日は

大学受験でいなかった、

卒業式の日だけ(笑)

 

この高校、

今なら、

人権侵害?

パワハラ

とにかく

何かのハラ!?

であることは

間違いないと

思うのですが(^_^;)

 

当時、クレームを入れる

生徒、親は、皆無でした。

うちの子、文系だから

数学をする時間は

もったいないです、

などという親も

いませんでした。

 

当たり前のように

叩かれたり

ケツバット、

青空教室!?

などありましたが、

親はむしろ、

どんどん叩いてやって下さい、

しごいてやって下さい、

みたいな(笑)

 

毎月たった

8500円の

県立高校の

授業料だけで

予備校も入らず、

最低限、国立大、

並の成績で旧帝大

うまくすれば

大京大、

に入れてくれるなんて

とても経済的

だったから

親も納得

だったのでしょう(^_^;)

 

今となっては

一地方の県立高校が

こんなに偏った

教育をしていて

良かったのか疑問ですが

 

おかげで

校内偏差値30程度でも

対外模試では偏差値70は

かたいのです。

あくまで、数学だけ(~_~;)

 

センターの数学は

基礎的な問題ですから

満点は当たり前。

1問でもミスすれば

校内では400人中

300番台に

下がることは間違いなし。

 

だから大学受験に

数学受験が可能であれば

文系の子も

みんな飛びついていました。

他の教科より楽だから。。

 

実際、私も

当時はセンターの過去問、

書店の立ち読みで

すべて解けました。

でも私が受けた大学は

数学受験はなかったので

まっっっったく、

役には立ちませんでした!

 

この3年間の

苦しい記憶を

二度と思い出したくない。

そういう人は、

多いです。

 

卒業式終了後、

焼却炉に直行、

演習ノートを

全部投げ込む

という人が

毎年います。

 

もう、一秒たりとも

持っていたくないw

そう思わせる何かが

あるのはわかります。

 

一方、逆のパターン

は私のように、

過去に固執する人間。

演習ノートを捨てると

なんだか自分の、

理不尽なりに

なんとか食らいついて

過ごしてきた

高校生活まで

無くなってしまう

気がする、

持っていないと、

何かある気がする。。

(ホラー扱い)

 

何れにしても、

このノートが

人々の心に

大きな爪痕を

残している

魔のノートで

あることに、

違いはありません(笑)