買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

その時その時の、決断。

今、いつものカフェで小説を書いています。

しかし今日はちょっと

華やか、賑やか。

すぐ近くの大学の卒業式

だったんですね。

 

袴姿、振袖の女の子もいます。

若いって、いいな。

どんな子も、美しい。

 

私も卒業式は

レンタルした袴を着ました。

上が、夕焼けのようなピンクの

桜の模様で、

下は濃紫のグラデーション。

自分の好きなものを

選んだので、

はっきりと思い出せます。

 

その時は

卒業式だから、袴、

大したこだわりもなく

着たのですが、

今になって

きちんと着ておいて

よかったな、と

思います。

 

なぜかというと、

私、成人式を

しなかったこと、

振袖を着なかったことを

ずっと後悔していたからです。

 

20歳の私は、

一人上京していて、

成人式の日は、

大学の試験期間の

真っ只中。

 

その1日の

ためだけに

飛行機で長崎まで

往復するなんて、

交通費がもったいない。

 

振袖なんて

興味ないし、もったいない。

そもそも、

成人式なんて

出たくもないし。

そう思っていました。

 

ところが。

23歳頃でしょうか。

大学を卒業して、

フリーターをしていた私。

 

ある時、バイト先に

短大の女の子が

入ってきました。

 

どこへ行っても

自分がいちばん年下、

教えてもらう立場、

が当たり前だったのが、

初めて先輩、

年上の女性、

という立場になったのです。

 

この時が

人生で初めて

あれ、私っておばさん?と

思った瞬間ですw

 

仲良くなると、

彼女は成人式の前撮りを

したという写真を

見せてくれました。

 

そうか、

そういうのがあるんだ。

この時初めて、

前撮りというものを

知った私は、

別に成人式に

出られなくても、

前撮りすれば

よかったかな。。

と思い始めました。

 

振袖、興味ないはずでしょ?

自分でも不思議でしたが、

人が持っていると

欲しくなる、

いいものに見えてくる、

という心理と同じで、

 

なぜ振袖を

着なかったんだろう?

20歳の自分の決断、

当時は決断というほどの

ものでもない、

無自覚な決断に、

後悔しました。

 

大きなチャンスを

棒に振ったみたいに

悲しくなってしまいました。

 

成人式当日は、

どこへ行っても

華やかな振袖の

女の子たちが

若さと弾ける笑顔で

誇らしげに

闊歩している。

 

一方自分は

毎年、年を取っていく。

おばさんになっていく。

どんどん振袖からも、

若さからも、

遠ざかっていく。

辛すぎました。

 

当日は、テレビも

一切見ないように

なりました。

ニュースで

取り上げられる

成人式の様子を

見るのが

嫌だったからです。

 

そういう気分が、

なんと23歳から

33歳まで

続きました。

 

33歳って、

いい歳して、

何、若い子と比べてんのw

って自分でも

思いましたが、

それが正直な

気持ちでした。

 

しかしこの時、

転機が訪れます。

弟の結婚式に

出席することになり、

振袖を着る機会に

恵まれたのです。

 

最初は、

33歳で振袖って

ダメかな?

おかしいかな?

と思ったのですが、

親族なのである程度の

格好でないとダメ、

と母に言われたのと、

 

母自身の成人式の時に

あつらえてもらった

振袖があるので、

それを着れば、

と言われたこと、

 

三つ下の私の妹は

叔母の成人式の着物が

ある、と言われ、

二人で着よう、

ということに

なったのです。

 

母の着物は、

浅葱から若草色に、

濃い桃色の菊の

ふっくらした刺繍の入った

豪華で、古典的で

今はちょっと見ないような

素敵な着物でした。

 

妹が着る叔母の着物は、

桃色に、黄緑やだいだい色の

大きな扇の模様が

入った、これまた

クラシカルで

可愛い着物でした。

 

実は、妹も成人式を

していませんでしたので、

二人とも、これが

初めて着る振袖、

になりました。

 

これでようやく、

私は振袖の呪縛から

解放されたのでした(笑)

 

人生、と

おおごとな言い方を

せずとも、

大なり小なり

日々決断を

強いられています。

 

私のように、

過去の何気ない決断で

ずっと後悔することは、

本来、避けたいですね(^_^;)

 

以来、私は

お金では買えない、と

思うものには、

その時

あまり気が進まなくても

参加したり、

時間やお金を

使うようにしています。

時間は巻き戻せませんからね。。

もちろん、

予算の許す範囲で、です(笑)