買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

モノ選びの基準とは?

私が買い物依存症になるずっと前

小学生の頃

欲しいと思い続けていたモノ

それは、学習机です。

 

学習机、とは

化粧板にツルツルした

木目調のプリント塗装がされていて

机の前面にそびえ立つ本棚がくっついている、

小学生の部屋にある定番の、アレです。

本棚の下の部分は

ボードになっていて

アニメやサンリオの

キャラクターのポスターが

でかでかと貼ってあったりするものです。

私はホワイト調木目の

キキララの机が

すごーく欲しかったのです。

 

でも、買ってはもらえませんでした。

その代わり

私に与えられたのは

祖父が知り合いの家具店から取り寄せた

マホガニーのビューロー。

ビューロー、というのは

よくクラシカルな洋画に出てきますが

ぱっと見は普通の箪笥のような

出で立ちで

上部が大きな一枚板の

扉状になっていて

使うときにその部分を

下に開いて机にするものです。

言葉にすると難しいのですが (^_^;)

 

ランドセルと同じように

当然、学習机を買ってもらえると

思っていた私は

泣きわめきました。

なぜ自分だけ

みんなが当然のように

持っているものを

買ってもらえないのか

理解不能でした。

 

ランドセルだって

みんなが持っているような

鮮やかな赤や濃いピンクの

つやつやで発色の良い

軽いクラリーノ

とても欲しかったけど

祖父が選んできたものは

深い真紅の

牛革の重たいランドセル。

机にしてもランドセルにしても

私の好みではなく

祖父が選んだものです。

 

今となっては

良いものを買ってもらったんだな、

とわかるし、そう思います。

そして実際、

ビューローは

高校時代にアンティーク風の

インテリアに目覚めた時

お気に入りになりました。

 

祖父は、良いものを長く使う、

どんなに安くても質の悪いものには

一銭も出したくない、

という考えの人だったようです。

この考え方自体は

今の私はよく理解できるし

今後のモノ選びはそうありたい

と思うけれど

それは、

今、この年齢になったから、

そう思えるのです。

小学生の時に、

そんな先のことまで

考えてものを買う必要って

あるんでしょうか。

 

クラリーノと牛革。

学習机とビューロー。

どちらが高級で高額なのか

一目瞭然ですが

小学生の私にとっては

そんなことはどうでもよかったです。

 

モノの良し悪し、高級低級など

どうでもよかったし

ビューローの渋い感じが

全然好きになれなかったし

そんなものはいらないから

とにかく可愛い学習机が欲しかった。

 

だから、ことあるごとに

学習机を買ってもらえないかと

両親に頼み込みましたが

これ以上家具を置く場所がない、と

その都度却下され続けていました。

友達の家に遊びに行くたびに

見かける学習机が、

羨ましくて、羨ましくて、

そのたびにため息をついていました。

この気持ちを、

結局6年間、引きずりました。

 

家具は洋服と違って

ずっと残るものです。

だから祖父の選択は

正しかったのだとは思います。

けれど、私ならあえて

6年と割り切った予算内で

学習机を買います。

10年、20年後の未来より

『今』のときめきを

大事にしたいからです。

 

それがたとえ、

安っぽくても

長く使えるものでなくても

その時に本当に欲しいものなら

買う価値はやっぱりあると思います。

先を見据えることは大事ですが

『今』の方がもっと大事。

その買い物で

『今』が日々充実するのなら

それは十分、

金額に見合った価値がある、

と思うのです。

 

だからもし、

お子さんに何か買ってあげるという人は

お子さんの今の気持ちを最大に

汲み取ってあげて欲しいです。

大人目線での

こっちの方がお得、とか

長く使える、とかいうことよりも

『今、いちばん欲しいもの』

を買ってあげて欲しいのです。

もちろん金額は

どれくらいの年数使うものか想定して

それに見合うかどうかなど

お財布と相談だとは思いますが。

 

私は別に、気分に任せて無目的に

思うがまま買い物をしよう!

と推奨しているわけではありません。

そういう買い物を

散々してきて

苦労していますので(笑)

 

ただ、モノ選びをする時に

『今、使いたいかどうか』

がいちばん大事だと思うのです。

買ったモノを使うのは

あくまで、『今』です。

10年後、20年後は

それを使うどころか

全く違うものに

心を移しているかもしれません。

人はいくつになっても

変わっていくものだから。