買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

トリガー。

気だるい昼下がり、

こたつに入って

テレビを見ている

父の背中に、

「パパ、夜ご飯は何がいいの?」

と話しかけた私。

 

あれ?

何だろう。

いつものことなのに、

私は父が何を喜ぶのか、

何故か全然知らない。

こうやって

聞くことも、

なんだか新鮮だ。

 

違和感を覚えつつも

聞こえたのは

食べない、という旨の

父の返答。

 

「え? 食べないの?

せっかくすき焼きに

しようと思ってたのに」

 

父に献立を聞いたはずが、

なぜか前から、

すき焼きにしようと

決めていた私。

それでも父は

振り向かずに、

いらないと言う。

 

「5等級の長崎和牛なのよ?

いらないの?」

 

先週特売で買ったお肉を

冷凍していたのを、

自分の言葉で思い出した。

その時、

 

「何これ。

こんな肉で作ったって、

美味しくないよ」

 

いつの間にか

台所にいる母から

厳しい声が飛んできた。

 

目の前には

ぐしゃぐしゃに

剥がされた

ラップの中に、

冷凍焼けで変色し

カラカラに

干からびたお肉があった。

 

驚いて見上げると、

母が蔑むような目で

こちらを見返している。

こんな形相の母を

初めて見た。

 

おかしい。

悲しい。

先週買ったとき、

綺麗にラップで密閉して

保存したはずなのに。。

 

ここで、目が覚めた。

そして何故かぼんやりと

悲しくなってしまった。

 

父に献立を聞くときの

違和感。

何度聞いても

振り向かずに

いらないと

声なき言葉で

答える父は、

実際には、

私には、そういう経験が

なかったことを

夢が示唆したのでしょう。

 

父が亡くなったのは

私が19歳の頃。

高校までは

台所に立つこともなく、

大学入学と同時に

上京した私は、

父に食事を作る、

ということは、

とうとう一度も

経験しないまま、

となりました。

 

そして母のあの形相!

実際の母も

かなり辛口ですが、

食べ物のことで

あんな顔は

しないかな、と思います(笑)

 

唯一の事実は、

冷凍したお肉のくだり。

先週、

クイーンズ伊勢丹

長崎和牛の特売を

見つけて買いました。

 

これが多分

トリガーとなって、

長崎産→実家→父母

と、脳が結びつけたのでしょう。

 

意識とは別に、

脳って本当に

生理的反射以外にも

働いてるんだな、と

妙に感心してしました。

 

それにしても

5等級ですから、

綺麗に包んだはずだけど、

心配になってきたので

今夜確かめようと思います(笑)