買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

ついに!ケリーの修理2 見積カウンセリング

 

3回に分けてお伝えする、ケリーの修理、第2回目です。

 

前回、七転八倒wしつつようやく

美靴工房さんにて修理する気持ちを固めた目白でした。

※記事をアップすることについて美化工房さんに許可をいただきましたが、

以下はあくまで見積もりの一例であり概算です。

個々の依頼品の状態によって提案や金額等が異なることがあることにつきまして、

ご承知おきください。

美靴工房さんさんのサイトにアクセスすると、

工房は二子玉川にあるとのこと。

ニコタマダムの聖地!?

なんだか敷居が高いなあ〜と思いましたが

ビデオ通話で見積り、とありラインで連絡できるようでした。

 

早速ライン登録して、

ケリーのハンドル部分や色剥げの部分の画像をいくつか送って

ハンドル修理とリカラーをしたい旨のメッセージを送りました。

 

すると翌日くらいに、

現物を拝見しながらビデオ通話で直接お話したいので都合のいい日時を、

との返信がありました。

希望の日時を伝え約束を取り付け、いよいよ当日、

ビデオ通話でバッグを手に取りながらお話させてもらいました。

 

見積を担当してくださったのはKさんという女性。

ケリーのハンドル修理をしたいこと、

また違和感が出ないように全体を綺麗にしたいので

リカラーを保科さんにお願いしたいことを伝えると、

ハンドル修理には3つの方法があること

それぞれのメリットデメリット、金額等、

詳細に説明してくださいました。

 

驚いたのは、Kさんの知識量です。

打てば響くとはこのことか!!

と感動するほど。

Kさんは私が何を聞いても、どんな細かいことを聞いても

即答してくれます。

 

失礼ながら、あくまで受付の方だから、

私が細かいことを聞いたらきっと

「確認して連絡します」

って言われると思っていたんです。

ところが、ケリーの革の性質から手入れクリームの相性まで、

ほんとに詳しくご存知でした。

 

また、知識量だけでなく、

私の微妙なニュアンス、

何を迷っているのか、何を不安に思っているのか、何を望んでいるのか、

すべて先に汲み取って、

こちらが納得するまで丁寧に説明してくださるのです。

 

もうほんとに安心しました。

まるで既に修理が満足に仕上がったみたいにw

最初の受付がKさんでなければ、

あるいはやはりエルメスで修理することにしたかもしれません。

職人さんはもちろん大事。

でも最初に接する人、第一印象となる受付の方はもっと大事だな、と

思わせられるカウンセリングでした。

 

↑ハンドルがちぎれている

↑フラップやバンドのひび割れ、色抜け

↑角スレ

他の箇所も、全体的に色抜けや傷、ひび割れが目立ちました。

 

このような状況で、

具体的には以下のように、相談しながら決めました。

 

1、ハンドル修理(約¥26000)

ハンドルの付け根が破れた状態で本体から取れかかっている。

これを修理するが、

ハンドル自体はまだ綺麗でしっかりしているので、

これは生かして利用し、

付け根革(本体とつなぐ金具が通っているところ)

を一部、新しい革を移植して補強し、ハンドルを再生させる。

 

この方法を選んだ理由は、

やはりできるだけエルメスの革を生かしたいと思ったからです。

ですが、マイナス面としては、

どうしてもハンドル根元のデザインがやや変わってしまうとの説明を受けました。

付け根革のダメになっている部分を切り取って、

そこに新しい革を縫い付けて移植、

ようするに革を継ぎ足すわけなので、

現状の一枚革のハンドルではなくなるのです。

 

この説明を聞いた時、

それがどれほど全体の見た目に影響があるのか、

つまりどれくらい目立つのか?

サンプル等もないため全然想像がつきませんでしたが

Kさんによれば、印象がすこく変わった、と思う人もいれば、

全く気にならない人もいる、ということで

ますます私は悩んでしまいました(笑)

 

個人的には、そんな細かい部分、ぱっと見はわからないのでは??

と思いましたが(目白はおおざっぱな性格なため)

でもこれはノリで決めていいようなバッグじゃない、

ケリーなんだよねえ(泣)と心が揺らぎました。

 

私が迷っていると、

他にはハンドルごと丸々新しい革を探し、作成して取り付ける方法も

ご紹介いただき、

そうなると、まず当然ハンドルはエルメスではない革になること、

とても近い質感の革を長期間かけて探すため、修理預かり期間がとても長くなること、

修理金額も高くなることなど伺いました。

 

そしてKさんがおっしゃっていましたが、

数あるハイブランドでやはりエルメスの革は、別格にいい革だそうです。

なるべくエルメスの革を残す方向が望ましいのでは。。

いろんなブランドの革に日常的に触れているプロが言うんだから

そうなんでしょう、ということで。

ハンドルの付け根はちょっと?変わっちゃうけど、

やはりハンドル自体はエルメスのものをそのまま生かすことにしました。

 

2、全体のリカラー

保科さんを指名する(指名料約¥10000)

色は、ケリーのルージュアッシュの元の色を復元(約¥42000)

 

私にとって最も悩ましかったのが、リカラーの件でした。

そりゃあ、エルメスで修理するわけではないのですから、

(※エルメスはリカラーしてくれません)

全く同じルージュアッシュであるわけではないことは

百も承知なのですが、

それでも色の圧倒的な違いや塗りムラなど大丈夫なんだろうか。

という懸念がありました。

 

さきほど、目白の性格は大雑把、と申したばかりですが、

なぜか色の差異については非常に敏感でして。

 

例えば大好きな洋服の話でいうと、

買おうと思っていた服が完売し、

再入荷の連絡を受けていそいそ見に行くと、

ちがう!色がちがう!

と思うことがあるのです。

ブランドとしてはあくまで同じ商品の同じ色の再入荷なのですが、

生産ロットが違うことで微妙に色が違う、

と感じることがあるのです。

 

過去いちばん気になったのは、

セットアップの商品の上下で色が違うと感じた時でした。

セットアップなのに色が微妙に合わないって、

かなり違和感。

そう思ってお店の人に相談すると、

「え、違いますか?同じ色に見えますが。。」

と呆れられる始末です。

「このトップスの赤より、スカートの赤の方が青み寄りに見えるのですが、、」

と食い下がるも、

「え?これは赤ですよね。赤なのに青って??」

などと全くお店の人と噛み合わなかったり(汗)

(クレーマーにはならないように気をつけないとね)

 

だから、バッグのリカラー、

しかもケリーのリカラーを人様に任せる、

ということ自体、自分が大丈夫なのか?

という懸念ありました。

 

ただ、動画で保科さんのお仕事を拝見した時、

何度も日光のもとで色の直しをされていたり、

他の職人さんへの色作りの指導をされているところなど、

この方は非常に敏感な目をもっていらっしゃる!

と感動したのと、

今までケリーやバーキンのリカラーを

ずっと担当されているベテランさんなので、

素人の私が違和感を感じるような仕上がりにはならないはず!

と思い切ってお願いすることにしたのです。

 

見積は7月だったのですが、

実際修理を開始するのが12月頃になるとことでした。

保科さんはやはり人気の職人さんなので

マダムたちの予約がいっぱいなためです。

 

私は待っても心から満足した修理をしたいと思いましたし、

また、デポジットとして内金1万円をお支払いし、

修理直前まで自宅に持ち帰って使用できるとのことでしたので、

その方法を選びました。

修理するまで使わないという方は、そのまま預けてOKです。

 

すべてが決まると、ふっと肩の荷がおり、

何だかワクワクしてきました!!

 

修理、リカラーですから、

新品になるわけではもちろんありません。

けれど、色が鮮やかに復活することで、

フラップの気になっていたひび割れ、

白くなってしまったところも、

剥がれた四隅も、綺麗に目立たなくなるし、

ハンドルが復活することで、

これからたくさん気兼ねなく使えるし!

自分のカスタムした修理で

本当に自分のバッグになるんだ〜

という謎の感動が止まりませんでした。

 

次回、待ちに待った新生ケリーの登場です★