買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

ヴァンクリ、アルハンブラのパクリ、購入レポ。

  

ヴァンクリーフ&アーペル

有名すぎるアルハンブラシリーズ。

白蝶貝、黒蝶貝、オニキスなどを

使用した、クローバーのモチーフです。

 

いつか真珠のネックレスを手に入れたら、

次はアルハンブラシリーズが欲しい!

と物欲&妄想は尽きないのですが、

このシリーズの

イヤリングが現在43万円ほど。

とてもじゃないけど

手が出ません。

 

今まで一切アクセサリーを

してこなかったのに、

今年になって急にイヤリングに

目覚めました (^_^;)

今持っているのは

こないだ買った

桜のイヤリングだけです。

 

これはもう、

時期的につけられない。。

本物の桜が咲き誇っている時期、

むしろ葉桜がちらほらしている時期、

そんな時につけるのは何だか無粋。

なのでせっかく買いましたが

これは来年の一月までお休みです。

 

季節関係なくつけられそうな

イヤリングが欲しいな、

ということで

今回こちらを購入してみました。

 

 f:id:mejiromeikyuu:20180330190508j:plain

 

黒蝶貝15mm :1900円

オニキス5mm&9mm  :2100円

 

 

パクリ、って嫌な響きですよね。

でも、これは

パクリ以外の何物でもない。。(^^;;

ちなみに服の世界では

元となるブランドを『本家』と呼び、

パクリを『パロディ』と言いますw

 

本当は白蝶貝とオニキスが

欲しかったのですが

売り切れでしたので

とりあえず、黒蝶貝に挑戦。

 

黒蝶貝は

は真っ黒ではなく、

グレーの中に

緑やピンクなどの

真珠の干渉色のような

色が見え、

角度によって

違う表情を見せる

ミステリアスな美しさです。

 

だから黒蝶貝自体は

好きなのですけど、

顔周りにつける、となると

私は元々やや色黒な上

40代のくすんだ肌に

こういうニュアンスカラー

って鬼門なのでは (^_^;)

そう思いつつも

どうしてもトライしたくて購入。

 

楽天のショップで、

注文から二日くらいで

メール便で届きました。

私が注文したのは

15mmの黒蝶貝、

そして9mmぶら下がりタイプのオニキス。

どちらも想像していたより

綺麗!素敵です。

 

特に、15mm黒蝶貝の方は

女優さんなど、

つける人がつければ

『本家』のものに見えるかもしれません。

15mmという

大きすぎず小さすぎない

サイズ感がリアル、というかw

 

懸念していた

黒蝶貝の顔映りですが

まあ、可もなく不可もなく(笑)

やっぱりこのようなお色は

色白さん、もしくは

逆に褐色のお肌の方こそ

エキゾチックで映えそうです。

 

余談ですが

黒人の方って

似合わない色がないのは

何故でしょう!?

淡いピンクから

ビビッドなオレンジ、

黒白はもちろん、

トープのような

ニュアンスカラーまで

全ておしゃれに見えるのですが!?

 

ぶら下がり9mmのオニキスは

私の年齢でつけるのは

ちょっとデザインが

可愛らしすぎる?

気がしていましたが

オニキスのパキッとした黒が

印象を引き締めてくれ、

肌の色も映え、

顔がすっきりして

15mmの黒蝶貝よりも

シックな仕上がりでした。

 

お値段がお値段なので

地金はメッキですが

黒蝶貝、オニキスは

本物です。

もちろんヴァンクリが

使用しているものとは

貝の質とかランクが

全然違うのでしょうけれど。

今の私には分相応な

お買い物でした。

 

白蝶貝、オニキスの

一粒15mmが

再入荷したら

買い足したいと思います。

 

フリマアプリ、ヤフオクが普及していない頃の物の処分の思い出。

大学を卒業して

一年近くフリーターをし、

一ヶ月のポルトガル放浪から

帰国した時、

さあ、どうしたらいいだろう、と。。

 

貯金もない、

人生設計無計画、

すべて思いつきの私は

とりあえず実家の長崎に

帰ることにしました。

 

東京・新宿区からの引越しです。

引越し業者は高すぎるから

使いたくない。

全部、ゆうパックで送れないかな?

と思った時、

まずはできるだけ

荷物を減らそうと

持ち物の取捨選択が始まりました。

 

冷蔵庫、電子レンジ、

電気釜、掃除機、テレビetc

そいういった生活家電.

そして服。

この時、

まだ買い物依存症ではなかったので

全てで80着くらい

だったと思いますが、

処分すると決めた服は

段ボール3箱分になりました。

 

家電『無料。ただし取りに来れる方限定』

服『無料。ただし着払い限定』

この条件で

欲しい人を募り、

全てお譲りできました。

 

当時、私はPCも携帯も

持っていませんでした。

当然、ネット環境もありません。

今のようにPC一人一台が当たり前、

という時代ではありませんでした。

ヤフオクもまだなかった時代です。 

 

どうやって欲しい人を募ったか?

ですが、

PCを持っていた大学の後輩が

ネットの掲示板に

上記の条件を乗せてくれて、

やりとりも全部、

彼が引き受けてくれました。

今思うと、

かなり手間がかかったはずなので

大変ありがたい話です。

 

服は、3箱の段ボールそれぞれに

20着ほど入れました。

箱はそれぞれ、A,B,Cとして

中身については

一つ一つ写真を載せる訳ではなく、

パフスリーブワンピース

(デニム地、ネイビー、M)

のように、

その服の特長を書いて

ひたすら羅列したリストを

載せただけです。

 

だから譲られる方も、

箱が到着して

開けてみて初めて

はっきりとした中身が

わかるという、

かなりざっくりした

思い切った方法でした。

 

思ったのと違う、ということも

大いにあるため、

商品代金は不要としました。

ノークレームでスムーズに

処分したかったのです(笑)

 

まだネット人口が

少なかったにも関わらず、

お譲り先はすぐに決まりました。

服については、

一日で20人ほど応募があり、

即締め切りました。

ネットってすごい、

そう思った瞬間です。

 

面白いと思ったのは、

ある一つの箱だけに

とても人気が集中したことです。

こちらとしては

どれも大体同じ枚数、

同じようなアイテム構成で

作ったつもりだったのですが。

それぞれ好みがあると言っても

みんな同じものを

いいと感じるんだな、

と思いました。

 

そして応募してくださった方の中には

男性もいらっしゃいました。

ちょっと疑問に思ったので

ご自分で着用するのですか?

という質問をしたところ、

『高校生の娘がいますので、

娘にあげたいと思っています。

決して変な目的ではありません』

という回答がありました。

この男性は二番手で

応募してこられました。

 

変な目的!?

思ってもないお返事で

ちょっと笑ってしまいました。

先着順でお譲り先を

決定することにしていたので

この男性にもお譲りしました。

 

『高校生の娘ー』っていうのが

本当かどうかはわかりませんが。

別に私としては、

女装趣味の男性が

ご自身用に着用されていても

一向に構わないので(笑)

 

家電については、

一週間以内に全て

お譲り先が決まりました。

テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、

炊飯器、の4つは、

今年大学に入って

一人暮らしを始めるという

神奈川から来られた

男性にお譲りしました。

 

お父さんと二人で、

トラックで来られ、

全部タダ、というのが

申し訳ないので、

とお菓子とハッサクを下さいました。

 

こちらとしては、

来ていただいて、

タダで搬出していただいたことで

十分ありがたかったですし、

神奈川から来られた

ガソリン代もあるのに、

と、逆に恐縮でしたが

ありがたくいただきました。

 

思い出しながら、今

ちょっとほっこりしてしまいました。

 

私が使わなくなったものでも、

他の誰かがこうやって

必要としてくれる。

そのことがとても

嬉しかったのを覚えています。

 

服は、買わない者勝ち!

一時期、フリマアプリで

断捨離した服を

売っていました。

しかし、

せっかちで心配性という

自分の性格は、

顔の見えない

不特定多数の人と

取引するということに

全く向いていなくて、

ストレスを抱えました。

 

そんな思いをしてまで

微々たるお金を

取り戻そうとするくらいなら

ノーストレスで

寄付する方が、まし。

そういう結論に達しまして、

最近は寄付しています。

 

フリマを辞めた

もう一つの理由は

まず適正価格では売れない、

ということです。

ブランド買取よりは

ましですが、

商品自体の価値

だけではなく

売買にかかる手間、時間に

見合う金額では

売れないのです。

 

今、好景気らしいですが

一般庶民の感覚でいうと

全く景気は良くないです。

だから、みんな

昔みたいに服を買わない。

 

実際、10年近く前の

ヤフオク高値時代から

比べると、何分の一、

の価格の取引です。

ヤフオクに代わって

台頭してきたフリマアプリですら、

一昨年に比べ、

去年は全然売れなかった

というのが私の実感です。

 

服について言うと、

ハイブランドではない

普通のブランドの服は

今シーズンのもの、

なおかつ新品であれば、売れます。

今、店頭に並んでいる服なら

何とか定価の6〜7割で売れます。

 

しかし、一つ前のシーズン以前の服は

まず、こちらが思っている

適正価格では、売れません。

一年以内の新品で、

デザイン的にも古くない服で、

送料込みで定価の1割。

それでやっと売れる、

といったところでしょうか。

 

各ブランドには

得意とするデザインがあって

色柄や生地、モチーフを

ちょっとずつアレンジした

定番といえるデザインの服を

毎年同じシーズンに

出すことがありますが、

今年の服は売れても、

去年の服は売れません。

ほぼ同じデザインにも関わらず、です。

 

このことは、

消費者がデザインや質ではなく

今店頭に売っている

流行の、旬の服かどうか、

という点で、

その価値を判断している

ということを表しています。

 

私の服選びの観点は

最新の服か、

ということよりも

服の生地やデザインが

好みかどうか、や

ブランドのストーリーが

好きだったり、

そういう基準なので

フリマでのその現実に

衝撃を受けました。

 

ブランドの新品なのに

1000円でも

売れ残っている、

というのは

そういうことです。

フリマには、

そんな服が大量に

溢れかえっています。

 

一度所有した服を

誰かに売る、ということは、

今、こんなに難しいことなのですね。

 

今は、買わない者勝ちの時代なんだ。

買ったら負けなんだ、と。

しみじみ思いました。

 

だから、ちょっと可愛い、

ちょっと欲しい、程度で

服を買ってしまうと

後が大変です。

売れない服は、

寄付する、ウエスにする、捨てる、

しかありません。

 

服を買うことって

なんだか、ババ抜きみたい、

と思います。

それがジョーカーかどうか、

買ってみないとわからない。

 

服を買う行為は

ババ抜きと違って

それがどんな服か

もちろん事前に検討できるし、

試着もできるのに、です。

 

どんなに考えて買っても、

失敗することはあります。

実際買って、所持して、

自分の生活の中で着てみるまで、

それが自分にとって

いい服なのかどうか、

本当にはわからない。

 

間違った買い物だった、

と気づいた時、

他の誰かが買ってくれないか、と

あの手この手で

売ろうとしても、

なぜか全然売れない。

ジョーカーに限って

何故かしぶとく

手元に残っているものです(笑)

 

このような間違った買い物を

避けるには、

まず服の最後を

決めることでしょうか。

 

ワンシーズンで着倒して

エスにする、とか

10年は大切に着て

寄付に出す、とか

その服を所持したあと、

最終的にどのように処分するのか、

までを想像しておく。

 

この時、

飽きたら欲しそうな友人に

譲る、売る、などの

自分だけで完結できない方法は

ほとんどの場合、想定通りに

ならないと思った方がいいでしょう。

 

そして最もシンプルで

間違いのない方法。

服は、なるべく買わないこと。

 

しかし

全く買わない生活は

さすがに楽しくないと思います。

どうしても必要なシーンがあった場合、

そしてとっておきのご褒美に

買いたいです。

 

それ以外の日常は、

今持っている服で

済ませられる工夫を

まずしてみようと思います。

 

断捨離・ミニマリスト依存になっていませんか?

メンタリストdaigoさんの本

『人生を思い通りに操る

片づけの心理法則』

気になっていたので

昨日買って、早速読んでいます。

 

まだ途中ですが、

ここまでで感じたことを。

 

断捨離本・ミニマリスト

の多くが、

モノを厳選すること、

を中心に書かれているのに対し、

こちらは

まず片付けの目的は

『人生の最大化』

であること、

 いかに時間を

有効活用できるようにするか、

に重点が置かれています。

 

今までになかったタイプの

片付け本です。

読みながらワクワクしました。

 

モノを持つのも捨てるのも、

最終目的は

『人生の最大化』

つまり、

自分の人生にとって

重要なことに

時間を使える環境を

得ることにある。

ただモノを減らす、

ということが目的ではありません。

 

洗濯機を捨てて

手洗いで洗濯をすれば

モノは減り、

空間も広くなりますが、

その分

時間を取られ、

本末転倒ということです。

 

もちろん、

手洗いという作業自体が

好き、癒し、

とその人にとって

意味のある時間になれば

いいのです。

 

そうでない場合は、

モノを減らす意味がない、

ということです。

この場合は、

洗濯機というモノを

持っている方が、

その分浮いた時間を

自分にとって

有意義なことに使えます。

 

目的は、

あくまで人生の最大化、

そのための時間の確保。

このことが繰り返し出てくるので、

洗脳されそうです(笑)

 

服について言えば、

自分にとって

絶対に必要な服以外を

持つことで、

手放そうか、手放すまいか、

逡巡する時間、

手放すとなれば

フリマに出したり

寄付に出したり、

そういった行動に

費やす時間、

溢れ返るほどの数の服が

いつでも潜在意識で気になって

本当には

リラックスできていない状態。

 

もったいない

などの意識で

このような服を持ち続ける、

そういう状態こそ、

もったいない、

人生の時間を損しているんだ、

そういう気になってきます。

 

それから、

断捨離、ミニマリスト

そういう本を読むことや、

徐々に減っていく服、

広くなっていく部屋に

ワクワクを感じることも

好きなのですが

今の私はあまりにも

その部分に意識を割きすぎていると

気づきました。

 

断捨離したくて、

図書館に行く予定を

やめて帰宅したり、

他の本を読むつもりが

ついついお片づけ本の

ことをネットサーフィンで

調べて時間が過ぎたり。

 

この状態は、

私が本来やりたいと思っている

創作活動、読書、

そして穏やかな日々の生活、

のための時間を蝕んでいるのだと

気づきました。

 

いつの間にか

買い物依存が

断捨離依存にシフトしていたようです。

最初は楽しくても

そればかりになると

自分の人生がわからなくなります。

 

片付けの目的は

片付けではない。

 

買い物も、断捨離も

それにかける時間を

適度に保つことが

大切です。

 

例えば、服の買い物なら、

月に一度、と決める。

持ち物のいるいらない、

などの見直しも、

一週間に一度、2時間、

などと決めておき、

それ以外は、

自分のすべきことに集中する。

 

そうすることで

買い物も、断捨離も

自分のリフレッシュに役立ち、

それぞれの楽しさが増し、

また、それでこそ

自分の時間を最大限に

引き出すツールと

なりうるのですね。

 

何事も、ほどほどに、

適度に、、(^_^;)

  

26歳で乳腺葉状腫瘍の手術を体験。内視鏡との出会い。 その2

診断名は、乳腺葉状腫瘍。

とりあえず、

腫瘍は一つだけで

散らばりはありませんでした。

 

良性か悪性かは

細胞診だけでははっきりせず、

実際切ってみないと分からない

と言われました。

 

良性の線維腺腫と

18歳の頃言われたことは、

誤診というわけでもなく、

葉状腫瘍はある程度の

大きさに成長するまで

線維腺腫とのはっきりとした

違いがないそうです。

 

だから、いいタイミングで

見つかってよかった、

そう言われたのですが、

私はとてもショックでした。

この時、腫瘍の大きさは1.5㎝。

右胸のデコルテのすぐ下、

ドレスや水着を着た時に

はっきりと見える位置です。

傷だけじゃなく、

変形するかもしれない、

全摘かもしれない。。

 

今、42歳の私なら、

躊躇なく切れるのですが(笑)

当時は26歳、

まだ人の目も気になります。

自分の外見を

非常に気にしていました。

 

「どのくらい切るんでしょうか?」

「まあ、5㎝くらいかな。」

「5㎝!? 腫瘍は1.5㎝ですよね?」

「それを取り出すのに、

もっと大きく開く必要があるでしょ?

切ってみて、

悪性だった場合は、

周囲ももっと

余裕持って取るので。」

「・・・そんなに取ったら、

形、変わりますよね?」

「変わりますね。」 

 

女性の医師でしたが、

非常に淡々とした説明でした。

 

「で、手術なんだけど、

今ちょっと空いてないんで、

再来月かな。

来月は、私、夏休みでいないので。」

「・・・え?」

「がんの手術でも、

待っている方、

たくさんいますよ?」

「・・・」

「大丈夫だとは思うけど、

葉状腫瘍って

急に大きくなることが

あるので、

もし急に腫れだしたり、

明らかに大きく

なっているようなら

その時は電話してくださいね。」

 

急に大きくなるかもしれないものを、

なぜ今、放置するの?

大きくなったら電話しろ、って

それじゃ遅いんじゃないの?

大きくなる前に

取らないと意味ないんじゃないの?

無駄に傷を大きくするまで

待つ意味がわからない。。

 

とにかく、不信感で

いっぱいでした。

一応、2ヶ月後に

予約を取ったものの、

私はすぐに

A先生に電話しました。

 

「夏休みとか言うか、普通」

A先生は電話の向こうで

カラカラと笑って、

「君の言う通り、

今やらないと意味がない。

うちに来たら?

俺がやってあげるよ」

 

A先生は私に、

今取ったMRIの画像を

もらってくるように

いいました。

MRIは何枚も画像があるのですが、

全部もらうと高いので、

胸が映っている部分だけ

もらってくるように、

ともアドバイスしてくれました。

 

私は受付で嫌な顔をされながらも

何とかMRIの画像を一部分だけもらい、

紹介状なしで

A先生の所属する病院を

改めて受診しました。

「4㎝いかないぐらいでできるよ」

A先生は癌研の女医よりも

1㎝小さくできると

言ってくれているのに、

私はそれでも

ため息をついていました。

 

「よし。じゃあ、

どれくらいなら許せる?

腫瘍を中心として、

左右にどれだけ切っていいか、

自分で描いてみて。

そしたら、

その範囲内で頑張るよ」

 

そう言って、A先生は

私にマーカーを持たせました。

左右合わせて2㎝くらいで

私の手が止まると、

 

「厳しいわー。

もうちょっと

おまけしてくれない?」

A先生が冗談ぽく言うので

私も思わず笑ってしまいました。

この先生に任せよう。

私はその時、そう思いました。

 

それから一週間後、

必要な検査を全て済ませ、

手術当日がやってきました。

 

「綺麗に切るからね。

心配しないで」

そう言われて、

カーテンの中で

上半身の服を脱ぎ、

まだブラジャーをつけたままの

自分の胸を見ました。

 

一点の傷もない

なめらかな素肌。

それが普通だと思っていた。

でも、それも今日限り。

無傷の胸とはさよならだ。。

 

もっと重い病気の方、

もっと大きな傷跡となる方が

たくさんいらっしゃるのは

わかっています。

ほんの数センチのことで

こんなに悩んでいるなんて

バチが当たる。

頭では理解しているのに、

私は涙を流していました。

 

「うーん。

ちょっと無理そうだね。」

私の様子に気づいたA先生は、

「君には、この方法、

合わないと思う。

少なくとも、今はね。」

そう言いました。

 

「あのね、

俺は綺麗にできる、

と思ってるの。

仕上がりのビジョンが、

ちゃんとここにある」

 言いながら、A先生は

自分の頭を指し、

「でもそれを、

君と共有できないのね。

当たり前だけど。

だから、いくら俺が綺麗、

と思っていても、

君はそう思わない

可能性だってある。」

 

「で、こないだも

ちょっと言おうかと迷ったけど、

かなり費用がかかるから

言わなかった方法があるの。

内視鏡で取る方法。

胸の表面は切らないの。

だから、水着だろうが

全裸だろうが、問題なし。

代わりに、

脇の下切るのね。

胸より、脇の下の方が

マシじゃない?」

 

この病院では

設備がないということで

A先生は、

乳腺内視鏡手術の

専門と言われる

B先生の所属する病院を

紹介してくださいました。

 

ついに病院は三軒目。

3度目の正直、というか

私はこの手術を

受けようと思いました。

 

当初は脇の下を

切るつもりでしたが、

夏にノースリーブを着たり、

吊革を持ったりした時に

気になる人もいるから、

乳輪に沿って切るのはどうか、

とB先生に提案されました。

 

胸と乳輪の色の境目、

それに沿って切れば

傷はまったく目立たないし

人目にさらされる部分ではないから

脇の下より、オススメだ、

とのことでした。

 

私はB先生の言う通り、

乳輪からアプローチする

内視鏡手術を受けました。

 

癌研で提案されたのが

手術時間15分程度、

の簡単な切除で

費用も3000円くらいの手術。

しかし

私の選択した内視鏡手術は

全身麻酔が必要なため

一泊二日の入院となり、

費用も、保険3割負担で

10万円ほどかかりました。

 

手術の結果、

腫瘍は良性とわかりました。

退院後は

胸は一週間ほど

腫れていたものの翌日から

デスクワークは普通にできました。

物の上げ下ろしで

少し痛みがある程度です。

 

二週間ほどして

ガーゼを取ると、

傷があることは

自分でみれば

わかるのですが

ぱっと見は

やはり乳輪の境を

切っているため

よっぽど近づいて見ない限り

わからない程度です。

 

腫瘍を取った後、

胸の中には

2センチくらいの空洞が

できていたのですが、

サージセルという

医療用の綿?

を詰めてくださっていたので

凹みもありませんでした。

 

サージセルは

周囲の脂肪や筋肉が

次第に盛り上がって

空洞を埋めるまでのもので

いずれ溶けて体に吸収される

とのことでした。

縫合も溶ける糸なので

抜糸もありませんでした。

 

この方法にたどり着くのに

三軒の病院をまわり、

それぞれ検査をしているので

お金は結構かかりましたが

納得して手術することができました。

 

ただ、葉状腫瘍は

再発しやすく、

再発の場合はほぼ悪性となると

聞いていたので

その後二年間は、

半年に一度

経過観察をしていました。

 

幸い、再発はなく、

今は毎年通常の

乳がん検診を受けています。

毎年四月なので、

来月また受ける予定です。

 

最後にA先生について。

気持ちを和らげながら

寄り添った提案を

してくださったのにも関わらず、

ドタキャンして

結果、違う病院に行く、

というの大変申し訳ないことを

してしまいましたが、

嫌な顔一つせず、

最後まで親身に

なってくださったこと、

今でも感謝しています。

 

26歳で乳腺葉状腫瘍を切除した体験 その1

昨日の記事で葉状腫瘍について

複数の方からご質問がありましたので、

私の体験をお話ししようと思います。

 

まず前提として、

私が手術をしたのは

10年以上前ですので

情報も10年以上前の

古いものであるということ。

医療は日進月歩です。

 

また、同じような病気で

切除を悩んでおられる方の

一助になればとの思いで

実際の会話やエピソード、

感情の流れを全て書きます。

 

会話に出てくる

見解や理論が

必ずしも正しいとは

限りませんので、

あくまで一個人の体験として

ご覧いただき、

ご自分の症状については

必ず専門医からアドバイス

受けてください。

 

18歳の頃。

シャワーを浴びていた時、

右胸の表面のすぐ下、

デコルテの下に、

BB弾が柔らかくなったような

感じのしこりを感じました。

よく触らないと分からない程度

でしたが、気になって、

癌研有明病院に行きました。

 

超音波、マンモブラフィーを

行った結果は

良性の線維腺腫とのこと。

乳腺が発達しているタイプなので

できやすいけれど、

気にするものではない

と言われました。

 

それでも不安だった私は

年に一度、この癌研で

乳がん検診を受けていました。

 

そして26歳の頃。

私は昼間は商社で

派遣OLをしていました。

夜は、銀座のクラブでバイト、

土日はコンパニオンのバイト、

と休む暇もなく

働いていました。

 

ちょうど買い物依存になり始め、

昼のお給料だけでは

足りないほど、

カードで買い物をしていました。

とうとう首が回らなくなり、

いわゆる夜の仕事と

掛け持ちしていたのです。

 

そんなある夜、

二人組のお客さまと

お話をしていると、

胸の大きさの話になりました。

夜の席ではよくある話です。

 

商売道具なんだから

大切にしなさい、

などというAさんの冗談に、

もちろん大切にしてますよ?

毎年乳がん検診もしてるし。

でも、最近、前からある

しこりの形が、

何だか変わった気が

するんですよね。。

 

思わずそう呟きが漏れたのは、

ちょうどその前の週に、

久しぶりにしこりに触れると、

一つだったしこりが

二つに分かれたような形に

感じて不安だったからです。

 

でもまだ次の検査は

何ヶ月か先だし、

それに、今、すごく忙しいし。

そうやって不安を

押し込めようとしていた時でした。

 

「触らせて」

Aさんが言うと、

同席していたお姉さんが、

「うちはお触りNGですよ〜」

と笑って言ってくれましたが

もう一人のお客様が

「この人、乳腺の専門医だから」

と真顔で言いました。

 

フロアのソファに掛けたまま、

A先生は私のドレスの胸元に

手を突っ込み、触診が始まりました。

すぐに、「これだよね?」

とAさんは右胸のしこりを

指摘しました。

 

「ツルツルしてるね。

多分、がんじゃないと思う。

がんってね、もっと固くて

何ていうか、ザラザラした

いびつな形してることが多い。

でも、形が変わったなら

葉状腫瘍かもしれない。

その場合、

短期間で大きくなることが

あるから、切除。

いつも行ってるの癌研?

細胞診してもらって、

とにかくMRI撮った方がいいよ」

A先生は、何かあったら

電話して、と名刺をくれました。

 

葉状腫瘍?

大きくなるから切除?

初めて聞く病名、

そして手術が必要かもしれない

と思うと、とても不安になりました。

翌週、私は毎年の検査の時期を

前倒しして、

癌研に行きました。

 

待合にいる間、

私は数日の間に調べた知識に

悶々としていました。

 

葉状腫瘍は、

がんではない。

ほとんどの場合、良性だが、

急速に肥大化する可能性がある。

(数ヶ月で10㎝以上になることもある)

また、乳房全体に

散らばっている場合もあり、

その場合は全摘。

 

悪性の場合は、

高確率で骨や肺に転移。

しかしがんと違って

抗がん剤放射線が効かない。

ある意味、

がんより厄介。

何れにしても

早期に切除が必要。。

 

待合での時間が長く、

私はいてもたってもいられなくて

思わずA先生に電話していました。

 

「私、やっぱりMRIは受けません。

受ける意味、ないもの。

だって、今ここにある腫瘍、

それを取るだけでいいんです。

MRIって、他にも腫瘍が

散らばっているか、

とか転移がないか、

見るためのものでしょ?

そうなってたとしても、

私、全摘なんてする気がありません。

そんなことするくらいなら、

死んだほうがマシです。

どんな悪い状況でも、

この腫瘍しか取る気はありません。

だから、MRIやりません。

むしろ、悪い情報知るためだけの

検査なんて、

私にとってマイナスしかないし!」

 

完全に冷静さを失っている私に、

A先生が言いました。

 

「君の話はわかった。

君の言うように、

今わかっている腫瘍だけ

切除すればいいんじゃない?

こないだ脅すようなこと

言ったけど、

年齢を考えると、

葉状腫瘍悪性は、まずないね。

宝くじに当たるより、

難しいよ。

だから、

そこまで気持ちが

固まっているなら、

今わかっているしこりの

切除だけでいいと思うよ?

 

ただ、

MRIは今撮って欲しい。

手術前の、今の状態は、

今しか撮れないの。

今後、気が変わって、

MRI撮りたくなった時、

手術の後だと、

切除跡が多少影響するの。

より正確な情報を

残すには、今がいいの。

3年後、5年後、10年後、

って少なからず、

再発の可能性がある中で、

君自身も、

どう考え方が変わっていくか

わからないじゃない?

後から撮っとけばよかった、

って言っても、

もう今の状態は

撮れないんだよ。

未来の自分に、

可能性を残しておいて

あげて欲しい。」

「・・・」

「わかる?」

「はい」

「よし。終わったらまた教えて」

 

A先生のおかげで

落ち着きを取り戻した私は

細胞診、MRIを受けました。

 

検査の結果は、

やはり乳腺葉状腫瘍でした。

 

その2に続く。

 

 

お金を管理するために、必要な出費を書き出す。

書いていて情けないのですが、

こういうこと、

普通に生活している方々は

皆さん当たり前に、

していることですよね。

 

買い物依存で

この十数年間、

家計簿はもちろん、

まともな優先順位すら

つけられなかった私は

今ようやく

『普通の生活』の

スタート地点に立っている

という感じです。

 

第一歩として、

年間を通して

これは絶対に必要、

という項目、

その出費を書き出しました。

それを差し引いて、

残ったお金が

使えるお金、となります。

 

初めからこれだけしか

お金がない、

とわかっていれば

そしてその範囲内で

消費生活を送っていれば

後から慌てる、

苦しくなる、こともなく

結果的に、自分が快適。

 

。。当たり前すぎて

書いていて恥ずかしいのですが(笑)

 

1、乳がん検診

2、子宮がん検診

3、健康診断(胃カメラ

4、がん保険

5、住民税、家賃、光熱費

6、毎月の貯金

 

書き出すと

ほとんどが病気・健康関係。

そういうお年頃です (^_^;)

 

しかし誰にとっても

健康は、生活の基盤ですね。

日々怯えないでいいように、

悪化して後悔しないように

定期検診にお金をかけます。

 

実は、20代の若い時に

胸に腫瘍ができて

内視鏡で切除手術をしています。

 

がんではない、

でも良性の線維腺腫、

でもない、

葉状腫瘍という

ちょっと厄介なものでした。

以降、毎年乳がん検診を

欠かしていません。

 

買い物依存真っ只中で

正常な判断ができない時期も

欠かさずやっていました。

命の危機にはさすがに

敏感だったようです(笑)

 

検診は毎年決まった

乳がん検診に特化した

クリニックで受けています。

もしがんが見つかれば

症状に応じた

専門医を紹介してもらえます。

 

そしてがん保険は、

20代の頃から

セコム損保のメディコムに加入しています。

自由診療や先進医療も含め

かかった実額を補償してくれる

という保険は、当時、画期的でした。

 

その当時、通常のがん保険

入院・通院の日額いくら

抗がん剤・手術がいくら

というように

各項目で支給額が

決まっているものが

普通でした。

 

実際の治療費が

あまりかからなければ、

差額は得になりますが

足りない場合は大変です。

 

その点、メディコムは

損害保険なので

損失、つまり負担した費用を

補償してくれるというものです。

得もなければ、損もありません。

その分、かかる費用を気にせず

最先端の治療を選択できる、

治療に専念できます。

 

幸い、10年以上再発がないのですが

家系的にがんが多いので

御守り代わりとして

これは続けていく予定です。

 

その他、住民税が

いくら来るかわからないので

とりあえず毎月1万は住民税用に

避けておきます。

そして家賃、光熱費などの

固定費も必要なのでその分も除きます。

ここまでして余ったお金で

やっと貯金です。

 

私は派遣社員ですし、

安定してるとは

言えないので、

本当なら老後のための貯金、

が最優先なのでしょうけれど。

 

それだけが目的だと、今、

生きている気が全くしない、ので(笑)

ゆくゆくは

真珠のネックレスと

シャネルのマトラッセ

頑張って生きている

ご褒美にしたい、

と貯金しています。

 

もちろん、

途中で失業するとか

何かあれば

方向転換しますw

とにかく常に

優先順位を意識して

消費生活を送りたいと

思います。