前回の続きです。
『普通の人と同じような感覚で服を買う生活』で1年近く過ごした方法。
それは、貯金です。
ブログ開始の日にちらっと触れましたが、
一時期特許事務所に勤めていたことがあります。
大学を出た後フラフラして、なんか技術を身につけねばと都立の職業訓練校に通い、
卒業した後、特許技術士として就職が決まりました。
もともと理系でない上に、内視鏡やデジカメの特許申請明細書を書くなんて
その業界の経験もないのによく面接に受かったなあと不思議なくらいだったので、
一年未満で解雇されてショックでしたが、納得でした(笑)
しかし、ここで得たのは、解雇されるという嬉しくない経験以外にもありました。
正しい消費行動と貯金、です。
なぜそれができたかというと、まあ、就職をきっかけにちゃんと生活したい、
もうカードの支払いに追われるのは嫌だし、貯金もしてみたいから、
節約ゲームだと思って、真面目な生活してみようかな、と思ったからです。
具体的にやったことは、
① 毎月お給料日に、自分で貯金用の別口座に8万円を振り替え、毎月増えていく通帳の残高を見てモチベーションを上げる
② 服は毎月2万円以内、食費やその他も具体的に金額を決め、その範囲内で買う
この2つです。
やっていることは本当に単純で地味ですし、
毎月10万以上洋服を買っていた自分が、突然2万に抑えられるかな、と
はじめは思ったのですが、できました。
それは、ただ被服費を2万に抑えただけでなく、同時に貯金していたからです。
やってみると分かりますが、貯金って、すごく依存性が強いのです。
毎月、〇万貯金するぞ!と決めて、
その最初の1回が口座に振り込まれると、次の月も絶対貯金できます。
できればその都度通帳記入して、貯まった金額を目視すると効果倍増です。
この時の私は、この残高を守りたい、
いや、計画通り順調に増やしていきたい、そう思うようになっていて、
そのためなら服に使えるのが2万でも我慢できました。
この頃、ユーズドミックスや原宿系、ノンノ、ミーナ、のようなカジュアルファッション(既に対象年齢は過ぎていましたが。。)が好きだったため、
ワンコーデなら2万以内で収めるのも難しくありませんでした。
雑誌を一通り読んでお店に行き、その時の自分のいちばん欲しいコーデを買いました。
いちばん欲しいコーデを、予算内で買う。
これってすごーく、普通の人の消費行動、じゃないですか?!
それまで毎月10万近く買っていた時は、
目に付いた欲しいものをあまり考えもせず即決して、
後から、ちょっと気に入らない部分があって、それでまた別のもっといい服を探しに行ったり、という買い物依存症ど真ん中だったんですが。
普通の消費行動、それを可能にしたのは、まさしく貯金のおかげ。
そう、この時の私は依存の対象が買い物から貯金に変化していたんですね。
だから、やっぱり、いくら消費行動が普通だったとしても、
やっぱり、ちょっと、普通、とは言い難いし、
何かに強く依存している時点で、それの対象が貯金であっても、精神的にはヤバイ人だったと思います。
この貯金依存、特許事務所を解雇され失業したことにより、終了しました(笑)
失業してたら、貯金、できませんから。
それとこの時、失業保険がもらえて、
しかも解雇になった月のボーナスもラッキーなことにもらえて、
総額100万以上貯まったことで、何だか目標達成したみたいな錯覚に陥り、
貯金への意欲がなくなったことも一因です。
このことで、私って、常に何かに依存しているなあ、とそう思いました。
貯金の前は、買い物、買い物の前は、親友のAちゃん。
じゃあ、その前は何に依存していたんだろう?
考えると、健全だったと思っていた高校時代や中学時代は、
それぞれ、大学受験、高校受験に依存していたんだな、と
今書きながら納得しました。
とにかく、何か夢中になれる人や物事、
それに依存して私は生きてきたみたいです。
依存って、必ずしも悪いことではないけど、
やっぱりニュートラルな感じが理想ですよね。
何にも影響されないのは不可能だけど、
少なくとも自分で舵を取る、というような。
結論。
買い物依存も貯金依存も、依存というヤバさは一緒。
ただし現実の結果として、カード地獄に落ちるか、銀行の残高が増えるか、
どっちか選べと言われたら誰でも即答ですよね。
というわけで、買い物依存症の人、
何かに依存するなら貯金依存が激しくおすすめです!
これから頑張りたいので、よかったら以下のバナークリックお願い致します!
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