私がいちばん影響を受けているミニマリストの
ドミニク・ローホーさんについて。
その哲学・美学とも言える内容の
どんなところが素晴らしいと思っているのか、
どんなところが、他のミニマリストとは一線を画すと感じるのか、
言いたいことは山ほどあるのですが、
それゆえ、人にわかりやすく説明するのが、困難です。
なので、とりあえず、
数冊読んだ中で、
心に響いた箇所を幾つか引用しようと思います。
誰も海の貝殻をすべて自分のものとすることはできません。
その貝殻も少しだけが美しいのです!
【シンプルに生きる モノを持たない暮らし】より
本当の意味での贅沢とは、一般的な幻想とはかなりかけ離れたものです。それは、ゆっくりと時間を取る、無駄をしない、品質に妥協をしない、自分の個性を尊重し自分に敬意を払うとことです。そして何よりも自分にストレスを与え得る行為をはっきり断れる自由、または自分にとって邪魔、かさばる持ち物全てを捨てることができる自由です。
それは一日の仕事を終え、帰宅する自分を迎えるすっきりと片付いた部屋、静かで癒される寝室、何もない、従って何もする必要のない住まいです。
どうして私たちはホテル滞在、レストランでの外食、何もない海岸を散歩する、といった行為をなぜ好むのでしょう?それは何もしないで済むから、何の心配もしなくて済むから、自分の持ち物に「目を光らせる」必要がないからです。
「モノを購入したいという願望が少なくなればいいのにと思います。すばらしい陶磁器をよそのお宅で拝見した時に、それが私の家ではなく、そのお宅にあることを喜べるようになりたいと思うのです」
ガブリエル・フィールディング Less is more
【シンプルを極める】より
特にガブリエル・フィールディングの引用には感銘を受けました。
物欲、所有欲、って
その大部分は、他人を羨ましい、妬ましいと思う気持ちや、
自己顕示欲でできている、
そう気付かされました。
美しい素敵なモノに接することができたことに対する
純粋な感動だけを味わえるようになれば
物欲なんてなくなるのかもしれません。
巷にあふれる素敵な服、バッグ、宝石、
それが私のものでなくたっていいじゃない。
そう思えたら、幸せですよね〜(笑)
実際はこんな風にうまく切り離して考えるのは
難しいと思うのですが、
こういう考え方を知っているだけで、
ちょっと楽になるというか、
綺麗なもの、素敵なものに出会った時
純粋に楽しむ、
ということを少しでも心がけると
自分自身も明るくスッとした気持ちになれそうです。