買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

28年前の残像

お久しぶりです。

とりあえず生きております(^_^;)

 

以前からとても

後ろ向きな私です。

後ろ向きすぎて、

もう、そういう過去にしがみつく性質も

小説創作のネタになるし、

などと開き直る始末でしたが

 

なんか最近は何が

現実か妄想か

自分でもわからなくなってる(オイオイ)

とちょっと思った出来事がありました。

 

端的にいうと、

記憶は当てにならない、

というか、

人って勝手に記憶を作ってるんだな、と。

 

以前、20万円の入った封筒を

自分で捨ててしまったことが、

現実だったのか夢だったのか、

ショックすぎて思い出せないw

という話をしましたが

 

mejiromeikyuu.hatenablog.com

 

そこまでの強烈な記憶ではないんですが、

上京したてのころの記憶です。

 

大学近くに「あゆみブックス」という

本屋さんがありました。

お店の左側は雑誌のコーナーで

私はそこで雑誌を手に取り、

そこから外を振り向くと、

ちょうど夏目坂が見えて、

そこを友達が下ってくるのを見つけたんです。

 

季節は5月で、

木漏れ日がキラキラとした、

大学一年生のある日。

何もかもがまだ新鮮で

ドキドキして。そんな感覚。

夏目坂を下ってくるのは

サークルで出会った友達。

そんな、なんてことない

平凡なある日の記憶です。

 

でも、なぜなのか、

私はこの記憶が今でもふと

蘇るんですね。

そして、無性に

大学時代の自分が愛おしくなるんです。

 

普通なら

初めて〇〇した場所、や

嬉しかったことや、

逆に傷ついた出来事、

そういうものが

思い出と言われるものだと思うのですが、

 

しかし私にとっては、

この「本屋から見た坂の記憶」が

なぜか大学時代を象徴する記憶のようなのです。

他にもっと色々あったでしょ(⌒-⌒; )

とは思うのですが(笑)

 

さてゴールデンウイーク中、

暇な46歳。w

ふと思い立って

あゆみブックス」に行ってみました。

 

このお店は、当時と同じ場所に

少し店名がかわっていましたが

まだ存在しています。

もちろん店内の本の配置は

変わっていますが、

ガラスの自動扉の外から見る限り、

それでも

私が振り向いた、

あの壁際のコーナーは

変わらずあります。

 

在学中、毎日のように

この本屋さんに通っていましたが、

卒業してから一度も入ったことがありません。

なんとなくですが、

入らないようにしていました。

過去と決別したかったから

かもしれません。

(結局できてないけど(⌒-⌒; )

 

もう一度、

同じ場所から振り向いてみたい。

 

そう思って、

私は本屋さんに入りました。

そして左側のコーナーへ。

今は雑誌ではない大判の本が並んでいました。

 

今日もあの時みたいに、

晴れた五月だな。

もちろん、もう夏目坂から友達が

降りてくるわけじゃないけど。

そう思いながら

私は振り向きました。

 

えっ。。。

 

声には出しませんでしたが、

私はしばらく固まってしまいました。

 

坂が、ない。

 

いえ、

夏目坂は今もちゃんとありますよ。

 

そうではなくて、

振り向いたところには

ただ目の前の道路と建物が

見えただけだったのです。

夏目坂なんて、

見えもしなかったのです。

 

私の記憶って。。w

しかもその記憶を

結構大切にしたり

感傷に浸ったりしていた私って。。w

 

冷静に位置関係を考えれば、

ここから坂なんて角度的に

絶対に見えないよなーって(笑)

 

なんでしょう。

自分で作り上げた自分の理想!?

別に何かの輝かしい思い出とか

そういうものでもないのに、

なんで勝手に作り上げちゃったのか

自分で自分がよくわからないw

 

まあでも、これでよくわかりました。

自分の記憶は当てにならない。

思い出も当てにならない。

何が妄想で何が現実かも

よくわからない。

救いがないな〜(⌒-⌒; )

そんな46歳の5月でした。