買い物依存症。でもミニマリストになりたい。

買い物依存、ミニマリスト、相反する要素を包括、葛藤を綴るブログです。 買いたい。 でも貯金したい。 持ちたい。 でも増やしたくない。 そして、雨後の竹の子のように数多存在するミニマリスト本、お片づけ本、捨て本、シンプル本、そんな本を読んだ場合の感想など。 その他もろもろ。 どうなっていくかわからないブログですが、よろしくお願いいたします。

吉田修一さんの作品。

服や断捨離から離れて、

読書が驚くほど

捗るようになって

今2ヶ月目です。

 

ここ20年で

今がいちばん

心が凪いでいる気がします。

 

私の場合、

小説の中に入り込むことができると、

自分は別世界にいて、

現実にある

今抱えている問題、

悩む感情、不満、

そういったものから

完全に切り離されて、

その現実逃避が

ちょっとした旅行みたいで

面白いのです。

 

最近特に読んでいるのが

吉田修一さんの本。

 

吉田さんは、

同じ長崎出身の作家さんで、

私と同じ高校出身、

つまり私の先輩にあたる、

ということまでは

知っていて

数冊読んだことは

あったのですが、

 

最近、ご実家が

うちの家から歩いて10分程度の

ご近所ということがわかり、

長崎は特に狭い街ですから、

絶対にすれ違っているよね、と

急に親近感が湧いて^_^

 

一般的に有名な作品は

「悪人」「国宝」

などですが、私は、

「長崎乱楽坂」

「7月24日通り」

など、長崎を舞台にしたものが

好きですね。

 

フィクションでも

ところどころ、

描写を辿ると、

「ああ、これはあの場所をモチーフにしているな」

と感じられるような、

頭の中に浮かぶ景色を

リアルに辿るような感覚になるのが

面白い。

実際にあったお店や地名が

出てくると嬉しくなったり。

 

でもいちばん興味があるのは、

吉田さんに見えている

長崎の風景です。

 

 吉田さんと私は

8歳違います。

子供時代のこの差は

精神的に親子くらい違いますので、

感じる風景、

見るもの触れるもの、

微妙に違うのでしょうが、

同時代、同地域に育った人。

 

そんな作家から、

当時の長崎は

どんな風に見えていたのだろうか、と。

それを読んで

私は何を感じるだろうか、と。

とても興味がありました。

 

また、

吉田修一さんは

各作品ごとに

文体やテイストが

全く違うのが特徴で、

そこも好きな点です。

他の作家の本かと思うほど

違うこともあるくらいです。

 

例えば同じ長崎ものでも、

上にあげた二つの作品は

全くといっていいほど

テイストが違います。

 

「長崎乱楽坂」は

寂れていく昭和の任侠の家と、

その家の男たち、女たち、

が描かれ、

 

 

「7月24日通り」は

リア充なOLの

高校時代の憧れの先輩、

会社の上司、イケメンの弟、

などとの日々のあれこれが

描かれています。

 

 

パッとあらすじを

書いただけでも

全然ジャンルが違うなと

想像できますよね(笑)

 

毎回、今度はどんな感じだろう?

と思いながら手に取るのも

楽しみです。